2020/03/27━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆★☆ TEN's magazine 第912号 ☆★☆

━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは!天川 彩です。

新型コロナ騒動、もうこの文字を書くのも嫌になって来まし
たが…オリンピック・パラリンピックがとうとう1年延期に
なりましたね。

選手の皆さま、そして長い時間をかけて準備されてきた方に
とって、本当にショッキングな出来事だとは思いますが、
この状況の中だと、1年延期という結論は致し方ないかと思い
ます。

実は、ワタクシ今だから言いますが、パラリンピックの開会
式・閉会式・陸上のチケットが当たっておりまして…。とて
も楽しみにしていたのですが…お楽しみは来年まで延期です
ね。

そして延期と言えば、長い間発表を延期にしてきた

〜能楽師による「熊野三山」謡曲奉納と〜
『熊野の神々に触れる旅』
5月10日(日)〜5月13日(水) 3泊4日

いよいよ本日メルマガ読者の皆様だけに、情報公開&募集を
開始いたします!

実は、今朝まで募集開始をもう少し先にした方が良いのでは
ないかと悩みました。何故なら、今はまだコロナウィルス騒
動の真っ只中です。東京はご存知の通り、この週末、外出自
粛要請。お知らせは4月に入ってからの方がいいのではないか
とも思ったのですが…。4月になっても状況がさほど進展が
なければ、いつからお知らせをしたら良いのだろうかと。

参列させて頂く予定の「熊野本宮大社」大鳥居建立20周年記
念式典の人数申し出や、お宿のお部屋調整などのこともあり、
あまり、ギリギリのお知らせにしても…ということで、


私たち腹をくくりました。

だって、あまりにも素晴らしい内容なのですもの!

このツアー。TENと能楽師の方の社団法人との共催です。

たまたま、口頭でお話しできる機会があった方々にお伝えした
ところ、即座に「参加します!」とのお返事が。既に十名以
上の方々の手が上がり、催行は決まっております。

4月に入ってからは、能楽師の方と関係ある方々にもインフォ
メーションが始まるとのことで、やはり前々から予告だけし
ているメルマガ読者の皆様に、本日お知らせと受付開始をし
ようということになりました。

もちろん、こんな世の中の状態ですので、万が一、新型コロ
ナウィルスに関連して政府や行政からの規制や勧告などによ
る催行完全不可となった場合は、事務手数料1000円(振込手
数料や郵送料、諸手続きキャンセル事務手続き料として)の
み差し引いて、全額返金させて頂きます。

観世流はじめ、金春流、葛野流、森田流、大倉流の能楽師
たちが、熊野の神々の前で奉納される姿…想像しただけで、
ワクワクします。

伊勢路を通り、尾鷲や熊野信仰の始まり、花の窟(いわや)
神社を巡り、熊野三山へ。さらに、熊野一の鳥居がある海南
市の藤白神社まで巡りながら正式参拝、そして奉納随行とい
う人生で、そうそう体験できない特別な時間を是非、ご一緒
いたしましょう!

熊野の水先案内人は、僭越ながらワタクシ、天川 彩が務め
させていただきます。
旅の2日目には、熊野本宮大社『大鳥居二十周年祝賀祭典』
にも参列いたします。

さらに旅の3日目には、国文学研究資料館 名誉教授である
国文学者の小林健二先生と、観世流シテ方、鈴木啓吾師、
そして私の対談もお宿の中で行います。

他にも魅力いっぱい!書ききれないほどです。

詳しくは是非本文でリンクを貼ってご紹介しているページで
ご覧ください。先着30名募集の旅ですが前記しましたように、
既に募集前から半数近くの方々が情報をキャッチして下さり
埋まっております。

こんな時ですが、こんな時だからこそ、熊野で魂再生、日本
再生、世界再生を祈る旅。ご一緒いたしませんか?

オフィスTENのホームページなどメルマガ以外での募集開
始は4月に入ってから行おうと思います。

それから、ホピショップですが、東京都の自粛要請を受け、
明日から来週金曜日までお店は閉めることにいたしました。
来週末には、皆さまを元気よくお迎えできれば、と思って
おります。

今日は、今のコロナウィルス騒動について、素直に思ってい
ることをコラムとして書きました。noteにもアップしま
したが、私の思い、どうぞお読みください♪

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◆◇コラム・風の文様 ◆◇
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□『夜明け前』


こんなことを書いたら、批判されるかもしれない。

でも、今回のコロナ騒動が世界的に拡大している今、思うこ
とがあり、素直に書いてみようと思う。

私たちは今、この新型コロナウィルス(COVID-19)に翻弄さ
れ、世界中がパニック状態になっている。確かに、発症する
まで2週間も潜伏期間があり、その潜伏期間の間にヒトに感
染させてしまう可能性があること。故に感染経路がわかりに
くいこと。未だ有効なワクチンや治療薬が出来ていないこと。
重篤な症状になる人が確実にいること。そして重篤になった
人の中に、命を落とす人も少なからずいること。

こうした背景があり、今や世界中でこのCOVID-19を蔓延、
拡散させない為の措置が取られている。
それは至極当然なことであり、一人一人がかからない為、
うつさない為の努力は絶対に必要なことだと思う。

ただ、このウィルスも自然の一部であり、神さまが作り出し
たものであると私は感じている。

コロナウィルスは、今騒がれている新型COVID-19を含めて7種
類あるというが、国際ウィルス分類委員会の分類によると、
およそ3万種のウィルスが現在見つかっているらしい。

そもそもウィルスとは、生物と無生物の中間の存在であり、
生きた細胞体に寄生することで生きてきたもので、ウィルスの
歴史を辿ると、生命が誕生した30億年前には既にウィルスも現
われている。そう考えると地球上で一番長く生き伸びて来たも
のがウィルスなのだろう。ウィルス側からすると、わずか20万
年前に出現したヒトという種は、ウィルスにとってたまたま遭
遇した生きた細胞体の一つでしかないのかもしれない。

新型コロナウィルスが急速に広がり、私たち人類は怯え震え上
がっているが、自然界に目を向けると、空は澄み、川や海も濁
りが消えた。鳥はいつも以上にさえずっている。花は誇らしげ
に美しく咲き、新緑は眩しいほどに鮮やかだ。

神の意思である自然の法則は、私たち人間の思い通りには何一
つならない。

震災などの自然災害と同様に、ウィルスの作用も自然災害とい
えるだろう。世界同時多発的に私たちは今、目に見えないウィ
ルスに苦しめられている。それも終わりの見えない闇の中にい
るような感覚だ。でも、これは同時に現代人である私たちの生
き方・暮らし方・考え方を改めて問われていると言っても過言
ではない様な気がする。

収入面にだけ意識を向けたなら、誰しも不安が募って当然。
明日の生活を心配するのは当たり前だ。でも、今は誰もが一旦
止まれ、と自然界から言われている状態なのだと思う。

私自身、走り続けていた足を止め、前にも後ろにも、右にも左
にも次の一歩を出せない不自由さに辟易している。でも致し方
ない。今は長い夜だと思うしかない。

第一次世界大戦の時、スペイン風邪が世界を襲い、戦争が終焉
したように、今回の新型コロナウィルス騒動で、本当の意味で
の働き方改革が起こるかもしれない。人によっては幸せの価値
観そのものが変わっているかもしれない。神様は、きっと私た
ちに何かを伝えようとしている。

自分だけが、自分の家族だけが、自分の国だけが良くなれば、
人間だけが良くなればいい…。そんな考え方がこれまでの主流
だったかもしれないが、これからは、自分も隣人も、他の国の
人々も、さらには森羅万象全ての生きとし生けるものと共にあ
り、協調しあっていく生き方考え方が主流となる世の中になる
かもしれない。

いや、すぐさま人類の歴史がひっくり返るほどの大きな意識革
新はないだろう。ただ、どんなカタチであれ新型コロナウィル
ス騒動が終わった後は、これまでとは違う新たな価値観の世界
が始まるはずだ。

でも、今はまだ夜明け前。

早く明けないものかと空を睨みつけているよりも、今はのんび
り夜が明けるまで寝て待っていた方が良い。眠くなければ本を
読むか、家族とゆっくり話をするか。

とにかく焦らず時を待とう。

明けない夜は無いのだから。

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◆◇熊野 奉納随行と神々に触れる旅 募集開始! ◆◇
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◎●◎ 能楽師による「熊野三山」謡曲奉納と ◎●◎

      『熊野の神々に触れる旅』

   2020年5月10日(日)〜5月13日(水)
 
     3泊4日名古屋集合・解散88,000円(税別)

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≪限定30名≫
※定員に達し次第締め切らせていただきます。

◎旅の詳細は・・・
http://www.office-ten.net/hounouzuikou/t.html

2泊3日、現地集合解散も可能です。詳細はHPをご覧ください。

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≪旅のスペシャル≫

★熊野三山奉納・随行し、共に正式参拝いたします

『熊野速玉大社』(神社ご神殿にて奉納)
『熊野本宮大社』(大斎原・大鳥居前にて奉納)
『熊野那智大社』(ご神殿並びに御瀧の御前にて奉納)


★熊野本宮大社『大鳥居建立20周年祝賀祭典』参列いたします。

★ 国文学者小林健二氏、能楽師 鈴木啓吾師、そして天川 彩
 による対談あり。

★川から湧き上がる温泉・熊野灘を一望できる温泉もお楽しみ
 ください。

★夕食は、熊野の郷土料理を中心にご用意しております。

★本ツアーには、添乗員も同行いたします。

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はるけき昔から『熊野』は日本の原郷と呼ばれています。

大自然の中に神を見出し、そこに仏の力を重ねいにしえ人達は、
厳しい道のりを越え熊野を目指しました。

平安末期から鎌倉時代にかけて、上皇たちによる度重なる熊野
御幸で熊野信仰は世に広がっていきます。

中でも熊野御幸を最も多く行ったのが、後白河上皇でした。

後白河上皇は、熊野への思いが強く、住まいの京都にも熊野を
との思いで砂から森林までの一切を熊野から移し建てたのが新
熊野(いまくまの)神社です。

その新熊野神社で、猿楽の能を青年将軍・足利義満の前で
披露したことが始まりとなり、

観阿弥・世阿弥の親子は、今日の伝統芸術として親しまれる
『能』を確立させました。

熊野信仰を広く世に広めたのは、熊野三党と呼ばれた鈴木・
宇井・榎本の三氏族です。その鈴木一族の中に、義経の家来
として活躍した鈴木三郎重家という人物がいました。

この人物を題材にして室町時代後期に作られた能「語鈴木
(かたりすずき)」は、江戸時代初期までは上演されまし
たが、いつしか上演が途絶え、忘れ去られてゆきました。

その鈴木の能を国文学者の小林健二氏の監修のもと、特別な
想いをもって復曲し、およそ三百年ぶりに「鈴木三郎重家」
として上演したのが、同じ鈴木の姓をもつ観世流シテ方
能楽師の鈴木啓吾師です。

今回、鈴木啓吾師の発案により、熊野三山で、能楽師による
謡曲の奉納が決まりました。

本ツアーは、熊野三山での奉納随行を中心に、古来から日本
人が向き合い続けて来た熊野の神仏に逢いに行くものです。

旅の水先案内人として、鈴木啓吾師に熊野三山を結んだ熊野
のエキスパートであり、作家・プロデユーサーのワタクシ、
天川 彩が同行いたします。

熊野信仰と日本人、熊野と繋がる能の数々、
熊野三山での奉納随行や、熊野本宮大社でのご神事など、
今、この時。
甦りの聖地で存分に「日本」を体感してください。


詳細・お申込み
http://www.office-ten.net/hounouzuikou/t.html


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◆◇編集後記 ◆◇
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Hopiショップを土日に閉めることになるだなんて、OPENして
以来、初めてのことです。
今日「夜明け前」というコラムを書きましたが、夜明け前が
一番気温も下がり、真っ暗なんですよね。今はそんな時だと
思います。でも、ネットショップは運営しております。
こんな時だから、カチーナやHopiジュエリーを、という皆様
のご要望には変わらず応対させて頂きますね!
コロナの心配ゼロのネットショップ。是非いらしてください。
http://www.hopi-japan.com

                    aya