2018/11/16━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 第846号 ☆★☆
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こんにちは!天川 彩です。
気がつけば、すっかり秋も深まってまいりましたね。
皆さま、どの様な秋をお過ごしでしょうか?
私はHopiから戻り、今年で4年目となる札幌でのカチーナ展に行って
おりました。例年開催する頃は、ちょうど真っ赤に紅葉した蔦の葉
が三角山屋根のギャラリーの建物を囲む様に生い茂っています。
でも今年は例年より1週間ほど遅くのスタートだったので、多分、葉っ
ぱも落ちて雪に覆われているかと思っていました。なぜなら、例年、
開催途中で雪が降り、雪掻きをすることも恒例となっていたので。
でも、今年会場に着いてみると、例年同様、葉っぱが落ちずに紅色に
建物を染めて待ってくれていたようです。
さらに今年は最終日まで雪も降らず、スノーブーツも出番なし。
時折、雨がしとしと降ったりしながらも、ゆるりとした良い時間に
包まれながらのカチーナ展となりました。
お話し会も2回開催し、土曜日は少人数でこじんまりとした回に、
日曜日は、会場いっぱいにお客様が来てくださり、スライドを使い
ながら賑わったトークショーとなりました。
ご来場頂きました皆さま、本当にどうもありがとうございました。
今年は年始から言い続けておりますが、『天川 彩となって20年』
『オフィスTEN20周年』を迎えた年です。なので、ずっと走り続けて
いる年なのだと思います。今年の前半は天河のご奉納。後半は、ホピ
一色と言っても過言ではないほど、ホピに関わる仕事をしていた年で
した。超難関な道ではありますが、先日もミッションに関わる動きが
あり、それが神様の作用で上手くことが進んでいけば、来年は、さら
にホピと日本とを繋ぐお仕事という名の役割になっていくのかな?な
んて思っています。
そして『HOPI』(徳間書店)を出版させてもらったことも、やはり大
きいです。ここのところ、頻繁に書店で本を見つけて、それを読んで
とにかく行こうと思って来ました、という方が急に増えてきました。
本当に嬉しいことです。
自分がやるべきこと。これから益々精進していきたいと思っています。
今日は、札幌のカチーナ展の会場として、毎年お借りしている「テン
ポラリースペース」の中森さんが、ご自身のブログ「テンポラリー通
信」の中で、私のことを紹介してくださった文章をご紹介させていた
だきたいと思います。
中森さんは、今から二十数年前。日本を代表する詩人、吉増剛造氏か
らカチーナを受け取っていました。今も中森さんは、吉増さんと深く
交流を持たれていますが、私と中森さんの縁を繋いでくれたのは、間
違いなく、そのカチーナなのだと思います。
北米先住民族 ホピ族 中森敏夫
約9千人程と聞く北米大陸の先住民族ホピ。
その民族が生み出す固有の図柄や人形に注目
したのは、美術家アンデイー・ウオフォール
やピカソという。
そして平和の民として、その基本にある世界観
も注目されている。
そんなホピ族の世界を、東京・根津でホピ専門
の店舗を構え、最近は「HOPI・ホピ」とい
う本まで著したホピの伝道者の天川彩さんが、
ホピ伝統のカチーナ人形を抱えて今年も札幌に
やって来た。
今回は土、日曜日に、本出版記念トークも予定
されている。
年に何度も、関西にでも行くような気軽さで、
アリゾナのホピ族の村を訪れるという天川彩さん。
知的で逞しく明るい女性である。
片腕の田中明子さんと共に、ホピ伝道の旅を日本
中に続けている。
地球という自然への畏怖と祈りを保つホピ族。
日本も他の民族も本来保っていたこの思想は、現代
という機械化学文明全盛の時代に、大きな警鐘を届
けるものだ。
土砂崩れの山野、溢れ出る川筋。
埋め立てた谷は割れて住宅地に顕在化し、埋め立てた川は
道路に亀裂を奔らせる。
そんな自然災害の多くを経験した我々の大地は、祈りの
護岸ー神社・仏寺へ上る石段の文化を捨て、強力な建設
機械で山裾を切り崩し、埋め立て、宅地としてきた。
そして、界(さかい)という自然と社会の緩衝地帯・故里
喪失の今が在る。
有機的な生命の身体エネルギーから遠ざかり、石炭・石油
・原子力を増幅エネルギーに換え、孫悟空の如意棒のよう
に操って、地球自然への畏怖感を喪失している。
怖?い、自然への畏怖を忘れて、一時の快適さを求める可
愛い?!文明に溺れて、政治・経済インフラ万能の今がある。
地球の地中に埋蔵されていた石炭・石油・原子力を増幅する
エネルギー源として掘り返し、その力を孫悟空の筋斗雲の
ように宙を飛び、如意棒のように力を増幅して、人の間ー
人間という単位よりも、国の間ー国家のという単位で力の
紛争を重ねている。
その結果地球の自然は荒れ、地球は自然の野生を露わにし
人の日常生活に及んでくる。
日本には、里山に象徴される、人と野生自然との長い時間
をかけた界(さかい)という緩衝地帯・故里構造を磨滅
させ、<兎追いし、かの山ー小鮒釣りし、かの川>は、
山崩れと泥流の里へと変貌させつつある。
原子力に至っては、破棄できぬ高濃度の廃棄物を溜め続け、
汚染された村は、町は、目に見えぬ汚染で一見変わらぬ風景
、しかし居住不能な明るい廃墟の途を辿っている。
人の絶えた明るい廃墟の故郷・故里。
天川彩さんの闘い、伝道する日常は、そうした人間の生命の
基本を問う旅なのだ。
テンポラリー通信
https://kakiten.exblog.jp/30153132/
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札幌の映画館でアキちゃんと共に映画『ボヘミアンラプソディ』を観て
きました。ロードショー公開2日前の深夜には、チケットを入手し、公開
初日。カチーナ展終了後の夜枠のレイトショーで、という熱の入れよう
で観てきましたが、期待は裏切られることなく、想像以上に素晴らしい
映画でした。
「Queen」は、存在そのものが青春。音楽全てが細胞レベルに染み
込むほど聴いた存在で今も大好きですが、実像は全く知らずにいた、と
いうことに愕然。でも、観終えたあとの爽快感もあり、魂に響く良い映
画でした。やっぱり、表現者たちのチカラって凄いです。
aya