2018/10/19━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


     ☆★☆ TEN's magazine  第842号  ☆★☆   
  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは!天川 彩です!

先週、オフィスTENの20周年記念イベントが全て終わり、ようやく
ホッと一息つけるかな、と思っていましたが…。次々とまた新たなミッ
ション?が。

いつも自分に出来ることの精一杯を、という精神で目の前にやって来る
ものに向き合っていますが、今回のミッションは、さあて、自分に出来
るのかしらん?というほど大きなものです。

心も魂もワックワクしています♪ただ唯一、身体だけは「もう、いい加
減にして?」と叫んでいるようで、またしても風邪をひいてしまいまし
た。故に絶好調とはいえない状態ですが、来週木曜日からはホピです。

今、私にできることは、とにかく力を抜いてボチボチやっていくこと。
そして時間を見つけては休憩することかと。

皆さんも風邪やインフルエンザ、風疹なども流行っているようですから
気を付けてくださいね。

さてさて、『HOPI』(徳間書店)出版後、来月には札幌で、12月に
は九州で、来年1月には名古屋でカチーナ展とトークショーが決まりま
した!
まだまだこれからも、各地で巡回展と出版記念トークイベントが行われ
るかも…という感じです。それぞれ決まっていき次第、またお知らせさ
せていただきます。

遠方のメルマガ読者の方で、ぜひ、自分のエリアでもカチーナ展やトー
クイベントを!というご希望がありましたら、とりあえずメールを送っ
てみてください。
ten@office-ten.net

必然の流れがあり、その方がキーパーソンとなって企画していただける
のであれば、喜んで皆様のお近くまで参ります。


そして今日はメルマガ読者の方に向けて、私の今の心境をつぶやきます。

私、この20年目という境目を超えて、新たなる流れになっていく気がし
ています。

なぜなら、これまではずっと、先々のツアーやイベントを常にこのメル
マガを通してインフォメーションしてきたわけですが、これから先は、
私もわからない何か新しい動きになっていく気がしてならないのです。

なので、17年続けて来たメルマガのこのスタイルも少しだけ変えてみよ
うかな、と…。

もちろん、メルマガをやめるのではなく、コラムや占い、編集後記、
その間に、様々なインフォメーションを挟むパターンを変えて、書きた
いことだけ書くというスタイルにしようかな、と思っています。

だから、目次という項目も無くしてしまって…

皆様にお便りを差し上げるような気持で、書こうかな、なんて思ってい
ます。

そう書きながらも、今日もコラム・風の文様でブログに綴った「オフィ
スTEN20周年」という記事を抜粋し、また書き足して「20周年ウィー
クを振り返り」という文章の前半をお届けしようと思っている訳ですが
…。

要するに、型があったものからフリースタイルになるという感じでしょ
うか。

そんな訳で、今日からフリースタイルです(笑)。

振り返れば、ここ数か月、そんなパターンも多かった気が。。。

とにかく、20周年を超えて、真っ先にメルマガ、新しくなりました。


◆◇ コラム・風の文様 ◆◇ 
……………………………………………………………………………………

□「20周年ウィークを振り返り 前半」


20年前の1998年。8月には神戸メリケンパークで、10月には鎌倉大仏で
平和イベントが行われた。延べ参加人数は、およそ2万人。まさに一大
イベントである。そのイベントで神戸事務局長となったことから、急遽、
私は場所を借りる必然が出来てしまい、その年の5月の末、兵庫県芦屋市
で小さな事務所を開いた。

その時、その事務所に付けた名前が「オフィスTEN」である。

私の名前であるTENKAWAのTEN。天の仕事を地上におろした事務所という
意味のTEN。そして全てが整うTEN。TENという名に、私は色々な思いを込
めてオフィスTENとしたのだ。

イベントが終了した98年10月10日。「オフィスTEN」は、イベントの事務
局という役割から解放され、新たに「自然の叡智と命の尊敬をテーマとし
た企画事務所」として新たにこの世に誕生したのである。

それから20年。

大小数えきれないほどのイベントを行い、国内外の旅をプロデュース。
商品も数々つくり、書籍や映像、講演会や絵画展などを通し、この一貫し
たテーマで動き続けてきた。

20年という年月は、生まれた子どもが二十歳になり、成人する年月である。
伊勢のご遷宮は20年で一巡り。20年目という年は、やはり一つの大きな区
切りの様に私は感じている。

今年の前半は、天河神社の御神宝、五十鈴を振り鳴らす「鈴緒」を奉納す
るプロジェクトに全力投球。最終的には1000名以上の皆様と共に鈴緒や唐
櫃などご奉納させていただくことが出来た。

そして後半は、『HOPI』の書籍を出すことに一極集中していた。いみじく
もTENの20周年記念ウィークと書籍が発売され、出版記念トークショー
を開催する日が重なり、さらにホピの友人、アキマの来日も、それに合わ
せる様に決まったのだ。私は、完全に神様の作用だと思った。

アキマは、ホピの古来から続く生活スタイルを今の時代、再び蘇らせようと
実践している人物である。
彼との付き合いは、何年ぐらいになるだろうか…。私はいつからかホピに行
くたび彼の畑の手伝いをしたり、彼が作る石積みの家作りを手伝ったりする
ようになり、彼は会うたびに「いつかまた日本に行ってみたい」と言うよう
になった。

「また」というのは彼はかつて大阪の国立民族学博物館でのデモンストレー
ションなどで、過去にも来日したことがあるからである。
その時には、いわゆる一般的な観光地には連れて行ってもらったらしい。

ただ、彼は世界屈指の霊山である富士山と、彼自身が農夫でもあることから、
日本の田園を見たいという希望を持っていた。

その希望をいつも聞いていた私は「いつか日本に来た時には連れて行くね」と
彼と約束していたのだ。

『HOPI』(徳間書店)の出版直前。最後の追い込みでバタバタしている時だっ
た。アキマからメールが。そこには「サンタフェで行われたインディアンマ
ーケットで予想以上の売り上げがあったので、急遽、日本に行くことにした」
と書いてあった。

ちょうど、ホピ繋がりの友人で、国際会議などで通訳として活躍している晶子
さんからも「アキマから、間も無く日本に行くので、アヤと2人でアテンドし
てもらえないか?とメールが来ているんだけれど」と連絡が入ったばかりだっ
た。

晶子さんと相談し、彼の希望である稲刈りとさらに追加でリクエストがあった
鎌倉観光は彼女が連れて行き、私は富士山と縄文遺跡、そして私たちの地元で
ある谷根千散策を案内することにした。

更に、準備していた出版記念トークショーの開催日と彼の来日が重なっていた
こともあり、私は迷うことなく彼にトークゲストとして出演してくれるようお
願いした。勿論、通訳の仕事は晶子さんにお願いしたことはいうまでもない。


そんなアキマから来日直前「一人での来日は寂しいから、友人も連れて来る
ことにした」と連絡が。

私はてっきり、ホピの男友達と2人で来日するものとばかり思っていたので、
可愛らしい、ホピの血をひくナバホの女性が目の前に現れた時にはビックリし
た。当初、二人は恋人ではないかと一思ったが、直ぐに全くの友人である、と
いうことが判明した。

二人がやって来る日はあっという間に訪れた。

アキマの友人である女性の名前は、オウイ。

彼らは、来日後、晶子さんの案内で稲刈りなどを楽しんだあと、トークショー
当日の朝、私たちの地元、根津にやって来たのだ。

私たちはほとんど打ち合わせをする時間も無く、まずは荷物を事務所に置き、
出版記念トークショーの会場がある神保町へと移動した。
秋の連休の昼間。このような条件で借りることが出来る場所はかなり限られて
いた。どうにか見つけた会場は、ガランとした空間だった。コンクリート打ち
っぱなしのお洒落な空間、といえば聞こえはいいが、数日前、下見に行った時
にも会場を運営する会社の人は訪れず、鍵を渡され自分たちでチェックをしに
中に入るという状態だった。

そして本番当日のこの日も、会場設営をしたことがない、アルバイトの男の子
が遅刻して会場に現れ、何をするでもなくボーッと様子を見ているだけだった。

でも、そんなことに文句を言う暇も無く、時間がない中、私はアキマやオウイ、
そして通訳の晶子さんと打ち合わせを行い、お手伝いに来てくれたスタッフ数
名が、必死で会場設営をして…どうにか本番までに準備を整え終えることが出
来た、という状態だった。

ありがたいことに、この日会場いっぱいのお客様にお越しいただいた。トーク
ショー前半は、出版記念トークショーなので、書籍にまつわる話を中心にスラ
イドを使い、ホピ族について、そしてホピと私の関わりなどの話をした。


休憩を挟み、いよいよアキマ、オウイ、そして通訳の晶子さんも登場。アキマ
はホピの画家でもあるのだが、本職は織物職人。オウイはプロのモデルでもあ
るため、彼女が民族衣装を美しく身につけ、アキマがそれについて語る、とい
うカタチでスタートした。

その後は、ホピでの暮らしなどを語ってもらい、彼の哲学的な思いも含めて語
ってもらう時間をじっくり設けた。
彼らが退場したあと、私はスタンフォードさんという方が書いた『A HOPI』と
いう文章を紹介させてもらった。私は、『A HOPI』の言葉こそが、平和の民・
ホピの真髄なのではないかと思っている。

結局、2時間半に渡る出版記念トークショーとなったが、終始、皆さんが真剣
に話に耳を傾けてくださっていることが、私はありがたい限りだった。

そして、トークショー終了後は、サイン会を行った。過去にも何度かサイン会を
行ってきたが、沢山の方々が行列を成してくださる経験は初めてだ。

私は幸せなきもちで、オフィスTEN20周年企画の大きなイベントを一つ終えるこ
とが出来た。

そしてもう一つ。オフィスTENの大きなイベントが、20周年パーティだった。
10年前の10月10日、私たちはオフィスTENの10周年パーティを行い、その時の会
場で「次は20周年パーティを目指します」と言ったのだが、ちゃんとその日が
巡って来たのだ。

嬉しいことに、北海道や九州、名古屋や神戸など全国から、友人、知人、家族、
仕事でお世話になっている友人、そしてTENのツアーやイベントなどに長年に
渡り参加し続けてくださっている常連のお客様(というより既に友人となって
いる皆様)などなどが一堂に介して下さったのだ。その顔、顔、顔を見ている
だけで胸が一杯に。

20周年の次は、25周年を目指そうと思った夜だった。

その翌日は、ホピショップにアキマとオウイがやって来た。

ホピの友人がホピショップにやって来たのは、2年前。ジュエリーアーテイス
トのスティーブがやって来た時以来だ。

アキマの来店が決まったのも直前だったが、オウイが自分の手作りのものを
持ってきているのを知ったのは、来日後だった。
故に、インフォメーションらしいインフォメーションはほとんど出来ない状
態だったが、その少ない情報を上手くキャッチしてくださった方々が、朝か
ら夕方まで、ひっきりなしに来店。

数日前、新発売でテレビコマーシャルが現在も流れている「ポケトーク」な
る通訳機を購入した。それが、この日は大活躍。来店されたお客様とアキマ
やオウイが楽しくポケトークを使いながら会話している姿を見て、私は嬉し
くなった。

夕方、お客様の波がひいた頃、アキマの日本人の友人が彼を迎えに来た。ど
うやらこの日の夕方から、一緒に遊びに行く予定をしていたらしい。

私たちも、この日は早めに店を閉めることにした。日本初来日のオウイに、
東京ナイトを楽しんでもらうことにしたのだ。オウイは、それまで着ていた
民族衣装を脱いでGパンにTシャツという姿になり、すっかり今風の女の子
になっていた。

私たちはスカイツリーの展望台に昇ったり、路線バスに乗って浅草まで行っ
たり、最後は私たちの地元でお好み焼きを食べたり…。まさに東京女子旅!
という夜を楽しんだ。

                       つづく…
……………………………………………………………………………………
<ちょっとだけインフォメーション>

札幌でのカチーナ展。11月9日(金)?11月11日(日)の3日間です。
http://www.hopi-japan.com/sapporo2018.html

北海道の皆さま、ぜひぜひお越しください。北海道にご家族、お友達が
いらっしゃる皆様、是非、この情報お知らせください♪

本屋さんで、トークショーしたいな?と思い、ちょっと気になる書店さん
に問い合わせしてみています。
さぁ、どうなるのかな?