2018/ 05/24━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 第821号 ☆★☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは!天川 彩です。
今日は木曜日。いつもなら金曜日の夜(厳密には、ほぼほぼ土曜日の
明け方前)に配信しているメルマガですが、今週は今日メルマガをお
届けいたします。
先週のメルマガにも、ちらりと書きましたが…それは明後日、土曜日
のイベントに先駆けて、「RANKO」のメンバーと「ケタ☆ケタ」
のお二人が明日の午後には東京にやって来られるからで…
今日はTENの事務所の中は、イベント前日のような状態。やること
てんこ盛り。HOPIショップも臨時休業。
久しぶりのTENのイベントなのでスタッフ一丸となって全力投球!
という感じです。
今週は、私のコラムや連載のかわりに、「RANKO」メンバーの
中のお一人、スズサップノ良子さんの旦那様がfacebook上に書かれ
ました文章が、私の魂にガツン!と響いたので、そのままご紹介させ
ていただきます。
この文章の最後の方に「民族性を通過した人間性を感じるコンサート
になれば嬉しい」という一節が書かれています。
まさにその通りだと思います。
私は自分の五感を通して「素晴らしい!」と感じたものしかプロデュ
ースしたいと思いません。たまに、お仕事の依頼で執筆やプロデュー
スの依頼もあるのですが、やはり自分の魂が揺さぶられないとお引き
受けも難しいです。
でも何処からの依頼がなくとも、自分で「おぉ!これは凄い!多くの
人に伝えたい!」と思った時には、一も二も無く動きます。
明後日のイベント、もしもお越しいただける可能性があれば、ぜひ、
いらしてください!
明日までは前売り扱いできます。
明後日は当日券販売もあります。
お越しいただけましたら、魂が揺さぶられる、という感覚がきっとわ
かっていただけると思います。
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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・魂に響いた文章==============「facebookより」
2・TEN’s占い ======今週は「タロット・カード占い」
3・いよいよ今週末!==== イベント&アイヌ紋様ワークショップ
4・受付中!================「Hopiツアー 2018」
5・ホピとカチーナの話============「小さなお話し会」
6・編集後記====================「あとがき」
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【1】◆◇魂に響いた文章◆◇
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『ランコ東京公演に捧げる』
Yuji Yamada
ランコ(桂の木)の三人は新冠、帯広、平取出身。
彼女らは千歳のウポポ(座り歌)を本来の形(ウコウク=輪唱・必ず
しもイコールではないのだがわかりやすくいえば)で復興させること
にある意味特化したグループである。
三人のメンバーはそれぞれ千歳出身でないことが興味深い。帯広出身
のモレアンテーは自ら道東のアイヌ文化を伝承するフンペシスターズ
で全国で祖先の歌を歌い継いでいる。オイナ「蜘蛛の女神」の歌と録
音は一つのターニング・ポイントであろう。
平取出身のミシェリナは決して早くからアイヌ文化活動を開始したわ
けではないが、独力でムックリ演奏をものにし、千歳アイヌ協会副会
長の重責を担いながら、かつフットワーク軽くランコの活動(そもそ
も彼女の一言が結成のきっかけだ)を続けている。またミシエリナの
おばはアイヌ民族権利回復運動で全身全霊でアイヌ民族のために活動
し続けた北川しま子フチであり(私が高校生の頃自覚してはじめて読
んだアイヌ当該の思いは萱野茂氏か北川しま子フチかもしれない)
そのフチが遺したマタンプシがミシエリナの頭にしっかり巻いてある。
リーダーのスズサップノは新冠で生まれながらもアイヌのことに取り
組みだしたのは30代をすぎてからだ。札幌在住だった彼女は誰に教
えを請おうか悩んだという。そんな彼女が信頼する人々が口をそろえ
て言ったのが「「千歳の中本ムツ子フチをたずねなさい」。
そして今日に至る。
同世代でありながら出身も環境も違う彼女らは今、なんの偶然であろ
う、この千歳で活動している。
「本来のアイヌ文化はなくなった」と無神経にいう知識人は少なくな
い。私はたとえ昔のテープとは違う日本の歌謡曲風に歌ったウポポで
もアイヌ民族、その当該が様々な人生を経て喜びを持って歌い始めた
ウポポを「本来ではない」とおこがましくいう神経は持ち合わせてお
らぬ。
たとえ歌謡曲的な歌い方が入ったとしてもそれも立派なアイヌの歌だ。
自発的な喜び、悲しみをうたにすることそれが原点ではなかったか?
学者の方に審査されるものなのだろうか。あくまで個人的だが私は疑
問に思っていた。
だが彼女らは徹底した狭義の「本来のアイヌ文化」にこだわり続けた。
60年前のテープを何度もすり切れるまで聴いた。それはストイック
とはこういうことを言うのだというくらいの姿勢であった。アイヌの
ウポポはウコウクでそれも彼女らの10倍くらいの人数で歌われたも
のすごいスケールのあるものなのである(大きな行事なら100人規
模か?)その完全なる復興も彼女らの目的でもあろう。
だがどんなオーケストラでも1本のヴァイオリンによるバッハ無伴奏
曲にまいってしまうように3人なら3人のうた宇宙を聴かせてくれる。
私は練習で彼女らの歌を聴いて泣いてしまった。身内びいきと笑うな
ら笑え。だが私は自分でもいうのもなんだけどドライだ。冷血だ。
ジーンとこなかったらそれまでだ。でも私は泣いた。心底ジーンとき
て泣いた。
それはアイヌ民族の民族性に徹底的に依拠した彼女らの人生かけた歌
に泣いてしまったのだ。「民族の特殊性を通過して人類普遍の共通人
間性に至る」(北海道出身の作曲家・伊福部昭の言葉超縮約)。
彼女らが己の血液にとことん忠実に、ストイックなまでに今まで身に
しみた日本歌謡の歌い方を脱しし、アイヌ民族のうたを聴かせてくれ
たからこそ人間を感じたのだ。だから泣いたのだ。
はっきりいって派手なステージではない。でも派手ってなに?うたを
聴きにいくのは派手な体験したいから?全部が全部そうではないと思
う。じっくり聴く時間と場があっていいのだと思う。
アイヌ音楽を聴く会であって、やはり人間を聴く会なのだ。
MCが仮になくても彼女らの人間が伝われば成功になるであろう。自己
の民族性にとことん依拠するというのはそういうことであり、他民族
差別・排除の自称民族主義者は何よりも人間性を喪失していることに
気づいていないのだが…。
ランコの三人は自分たちの後も千歳のウポポ(ウコウク)の伝承者、
伝承空間ができることを最大の目的として二代目(?)ランコ、3代
目ランコができればいいとも語っている。
それは立派なことだし微力ながら手伝いたい。だがこの初代ランコの
三人のうたはそれはそれで唯一無二である。
民族性を通過した人間性を感じるコンサートになれば嬉しい。
最後に企画者の天川彩氏(彼女も北方諸民族に深い縁を持つ)に身内
として心から感謝を申し上げたい。そしてこの企画が今回だけの一回
きりに終わらず末永く開催されることを勝手にではあるが祈るもので
ある。
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【2】◆◇TEN’s占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、
気楽に読んでくださいね。
今週は[メディスンカード]で1週間の運勢を占ってみました。
2018年5月26日(土)?6月1日(金)
<1月生まれ>
変化の時が訪れています。目に見えない存在とあなたの関係が、新たな
段階に移行するかもしれません。魂の目で、しっかり進むべき道を確か
めてね。
<2月生まれ>
あなたの周囲に、あなたの力を必要としている人がいるようです。損得
勘定で動かず、ただ、人の誠意として動いてみてね。
<3月生まれ>
日々の雑多に追われすぎ、心身共に疲れてはいませんか。本来のあなた
を取り戻すためにも、今は休憩が必要な時です。
<4月生まれ>
感覚がニュートラルになり、いつも以上に、誰に対しても分け隔てなく、
優しく人と接することが出来そうです。その気持ちをあなた自身にも向
けることも忘れずにね。
<5月生まれ>
様々なことが面倒臭くなって、生活意欲も失せている状態ではありませ
んか。今週あなたに必要なことは、深呼吸をする心のゆとりです。感謝
の気持ちも忘れずにね。
<6月生まれ>
あれこれと気持ちが迷い、エネルギーが散乱している状態かもしれませ
ん。今週は、あなたが今一番向き合うべき問題だけに意識を集中して動
いてね。
<7月生まれ>
喜びいっぱいの一週間となりそうです。特に、アートや音楽など、芸術
的分野に縁がありそうなので、思いのままに動いてみてね。
<8月生まれ>
変わるべき時がやって来ているのに、変化を恐れ、停滞したまま見てみ
ぬふりをしていませんか。今週は勇気を持って、新たなあなたになる為
に、動いてみてね。
<9月生まれ>
何もかも自分で解決しようと頑張り過ぎてはいませんか。目に見えぬ存
在も、周囲の人々も、あなたに手を差し伸べようとしています。今は、
受け取る素直さが大切です。
<10月生まれ>
たいした問題でもないことを、深刻な出来事だと思い込んではいません
か。今週あなたに必要なことは、お気楽さです。どんなことも笑い飛ば
しているうちに、新たな良い風が吹いて来ますよ。
<11月生まれ>
本来のあなたの力を忘れ、気持ちが落ち込み気味ではありませんか。今
週あなたに必要なことは、あなた自身の役割を思い出すことです。他者
の言動に振り回されているならば、大自然の中に身を浸すことも必要で
すよ。
<12月生まれ>
これまでの考え方で物事を進めようと思っても、うまく進まないならば、
あなた自身の視野を広くする必要があるかもしれません。今週は、本を
読んだり、講演会に行くなど、感性を広げる時間を持ってね。
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【3】◆◇いよいよ明後日です!◆◇
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? 天川 彩 presents ?
『VOICE OF Native Spirit』
≪ アイヌの音楽と伝統に触れる ≫
?アイヌシンガーグループ『RANKO』を迎えて?
2018年5月26日(土)
http://www.office-ten.net/native/t.html
【会場】「北とぴあ スカイホール」
【交通】JR京浜東北線「王子駅」下車北口より徒歩2分・
地下鉄南北線「王子駅」5番出口直結
【時間】1日2回公演(14:00?/19:00?)
【チケット】前売り3500円 当日4000円
生まれも背景も違うアイヌの女性3人。
アイヌの伝統と叡智を受け継ぎ、本物の実力者としてそれぞれの
立ち位置で活躍してきた実力者3人が本物のアイヌ文化を世に出す
べくアイヌ伝統シンガーグループ「RANKO」を結成。
東京では満を持しての初のライブ公演となります。
どうぞ本物のアイヌの唄と踊りを体感して下さい。
後半は、?ネィティブスピリットを旅して?と題して、
作家・プロデューサーの天川 彩が長年国内外のネィティブたちと出逢
った軌跡をスライドを交えながらお話いたします。
さらに「RANKO」×天川 彩トークセッション。
本物のネィティブスピリットを次世代に継承することに力を注ぐ
4人の出演者たちのお話、どうぞお楽しみに!
*当日券の販売は、開演1時間前からとなります。
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『アイヌ紋様ワークショップ』
【日 時】5月27日(日)10:00?16:00頃終了予定
【参加費】3000円(要予約)
【会 場】文京ふれあい会館
【交 通】東京メトロ千代田線「根津駅」下車1番出口より徒歩3分
<若干数 受付可能>
お申込み http://www.office-ten.net/native/ws.html
「RANKO」のメンバーのお一人、スズサップノ良子さんを講師に迎えて
アイヌ紋様をオリジナルでつくります。アイヌ紋様についてのお話をき
いた後は、みんなで自然の中へでかけ、それぞれ発見した自然の文様を
もとにオリジナルのアイヌ紋様をつくります。最後はつくったオリジナ
ルの文様は切り紙にして額に入れてお持ち帰り。
自然の声に耳を傾けながら世界にたった一つの宝物を作り上げましょう。
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【4】◆◇ HOPIツアー 2018募集中!◆◇
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? 今年のテーマは ズバリ! 大人の夏休み!?
◇◆◇天と大地に感謝する旅 スペシャル◇◆◇
ーアメリカの大自然とネィティブスピリットを体感するー
『HOPIツアー2018』
2018年7月19日(木)?7月27日(金)9日間
限定先着 12名
最低施行人員 6名
9日間 338,000円
*夏休み期間なので、航空券の都合で
募集人員に達していなくても締め切ることもあります。
お申込みは、お早めに!
アリゾナの砂漠に突き出す、メサと呼ばれる大地の上で
祈りと共に暮らす「平和の民」ホピ族。
私たちオフィスTENは、長年ホピ族の人々と交流を続ける中で、
日本で初めてとなる「Hopiショップ」を開き、
これまで幾度となくホピの大地へ、そしてホピの友人たちのもとへ、
縁ある方々をご案内しながら、ホピと日本を繋いできました。
今年のホピツアーのテーマは「大人の夏休み」。
よりダイナミックにアメリカの大自然を思いっきり堪能しながら
ネィティブスピリットにふれるスペシャルな旅です。
ナバホの聖地、モニュメントバレーでは大いなる大地の造形美に
感動したり、アリゾナの乾燥した大地にありながら、木々に囲まれた
清流の流れる地、セドナで水遊びを楽しみ、
川沿いのコテージでゆったりと大人の夏を堪能。
もちろん、ホピの村にも3日間滞在いたします。
セレモニーシーズンでもあるので、もしかしたら
セレモニーに立ち会えるかもしれません。
でも、セレモニーがなくとも
ホピの大地で過ごす時間は、ホピの神様にお任せの特別な時間。
普通の旅行ではけっして体験することができない
時間が流れているTENのホピツアー。
あなたも旅の仲間の一人として、参加しませんか?
◎ツアーの詳しい行程は
http://www.office-ten.net/hopi/2018t.html
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■ツアー代金に含まれるもの
・成田⇔(米国経由地)国際線往復航空運賃
・米国経由地⇔フェニックス アメリカ国内線往復航空運賃
・アメリカ大陸 移動中の専用車チャーター代
・モニュメントバレー入場料
・ホテル宿泊代
・朝・夕食代
・手数料
■ツアー代金に含まれないもの
燃油サーチャージ代 ESTA申請料 成田空港旅客施設使用料
空港税 航空保険料 米国出入国税 昼食代
<TEN’sトラベルメンバーの為の旅企画>
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【5】◆◇ホピとカチーナの話 ◆◇
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?小さなお話会?
『ホピとカチーナ』
2018年6月9日(土) 14:00?15:00
6月10日(日) 11:00?12:00
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【各回 先着10名】
<場 所>「HopiショップSun&Rain」
東京都文京区根津2?22?3
<交 通>東京メトロ千代田線「根津」駅1番出口徒歩3分
<参加費> 1,000円
<申し込み> http://www.hopi-japan.com/2018-6.html
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ホピショップ店内で2日間限定の小さなお話会を開催いたします。
現在、ホピ族の本を執筆中の天川 彩が、
平和の民「ホピ族」について、
そしてピカソやアンディウォーホル
といった一流アーティストたちをも魅了し、
エルメスのスカーフ柄にも描かれている
「精霊カチーナ」とは、一体、どういう存在なのか。
お話し会の中で語ります。
開場は、日本初、Hopi族公認の
ホピアート&ギャラリーショップ
「Sun&Rain」の中。
カチーナ達に見守られながら、余り知られていない
ホピとカチーナの話。是非聞いてみませんか?
尚、小さなショップ内での開催です。
各回とも限定10名様とさせていただきます。
どうぞお早めにご予約くださいませ。
http://www.hopi-japan.com/2018-6.html
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【6】◆◇編集後記◆◇
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今回のイベントで、短い時間ではあるが『ネイティブスピリットを旅し
て』と題したスライドトークショーを行う。その準備をしている中で、
色々なことを思い出していた。写真とは、瞬間を切り取り永遠につなぐ
ものなのかもしれない。あの瞬間、この瞬間の出来事が走馬灯のように
蘇る。
「VOICE of Native Spirit」とは、先住民魂の声ではなく、人間の根源
的な魂の声という感覚でつけたのだが、写真を選びながら改めて今回の
イベントの意義を感じている。
aya