2017/10/21━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


     ☆★☆ TEN's magazine 第791号代理発行号☆★☆   
  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは!
オフィスTENスタッフのタナカアキコです。

今回のメルマガは、仕入れと取材のため、今年3度目!のホピの大地に
おります天川(彩さん)に代わり、代理発行でお届けいたします。

今回は、浅井(キョウちゃん)が同行しているのですが、二人がホピに
着いた後届いたメールに「今回も早速素敵なカチーナたちやジュエリー
とたくさん出逢っていますよ〜」とのうれしい知らせが!

そうなんです。カチーナやジュエリー達とは「出逢う」のです。

「見つけたよ!」ではなくて本当に「出逢う」という表現がぴったりで、
まずはホピの大地で出逢い、日本にやって来てから、その持ち主となる
方とベストなタイミングで出逢い、そのご縁の不思議を目の当たりにし
ていると、まさに神業(かみわざ)!としか言いようがありません。

先日も、東京では7月に放送された、渡辺徹さんご出演のお散歩番組、
「朝の!さんぽ道(テレビ東京)」でHopiショップをご覧になった方が、
九州は福岡からわざわざ足を運んで下さり、嬉しそうにカチーナと出逢
って行かれました。

今回、帰国後すぐに予定されている、札幌と大阪の『Hopi カチーナ展』。

どんな方と、どんな出逢いが待っているのか、ワクワクが止まりません。
北海道と関西の皆さま、どうぞ楽しみに待っていてくださいね〜!

「え〜!すぐに札幌へ行っちゃうの〜!?」と、お嘆きのあ・な・た。

なんと、28(土)、29(日)は、日本に帰って来た直後ですが、東京の
Hopiショップで、まずは真っ先に待って下さっている方々の為に、ご覧
頂くことが決まりましたよ!

通常は、カチーナやジュエリーたちを連れて帰って来た後、店頭に並べ
るのはおよそ一週間後。今回は、帰国後すぐに、札幌カチーナ展、大阪
カチーナ展へと連れて行くので、その前に一度、Hopiショップに並べる
ことにしたのです。

タイミングが合いそうな方、そして何だか気になる…という方、
ぜひ是非!お越し下さいね〜〜♪

勿論!今週末も、わたくしタナカアキコが、雨をも吹き飛ばす最高の笑
顔で!そして、今まさに旅立ちの準備をしているカチーナやジュエリー
たちが、皆さまをお待ちいたしておりますよ〜〜♪

是非、今週末、そして来週末ともに遊びにいらして下さい♪

それから、年内は最後のツアー企画!
ザ、縄文!『TENの縄文ツアー』もいよいよ最終のお知らせとなります!

迷われている方、そろそろ11月の予定が見えて来た方、火焔型土器が呼ん
でいる!とお感じの方、お早めのお申し込みをお待ちいたしております。

そして、久しぶりにやって来ました、勝手に“タナカ企画”!

天川 彩が書き綴ってきた『コラム・風の文様』から、
今回は、読み応えのあるこのコラムを選んでみました。

この季節はずれの寒さで体調を崩されないよう、そして、台風にも充分に
お気を付けて、皆さまどうぞ、よい週末をお過ごしください♪

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様 アーカイブ=========「一隅を照らす」
2・お待ちしております!=========「HOPIカチーナ展in札幌」
3・最終募集!================「新潟・縄文ツアー」
4・編集後記=====================「あとがき」
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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇ ☆☆アーカイブ☆☆
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■「一隅を照らす」   2006年7月 メルマガ第225号より

何処でどんな人と出会うかなど、最初からはわかりはしない。まして、
その出会いが後々どうなっていくかどうかなど、もっとわからない。
しかし、素晴らしい人と出会い、よい縁が繋がっていく先には、必ず素
敵な時間が待っていることだけは知っている。

私は、外に出かけていくよりも、中で静かに過ごす方が好きなタイプだ。
年中、何処かへ飛び廻っているので、嘘だと思うかもしれないが、家で
家事をしたり家族と過ごしたり、事務所で書き物をしている時間の方が
外を出歩くよりも遥かに好きだ。しかし、私の仕事は一言でいうならば
繋ぎ伝える仕事。中に籠もっていては、仕事にならない。
21世紀に入った日、天河神社の宮司様が私のご朱印帳の最初の頁に『結
びの業、益々栄えし』と書いてくださった。この言葉は、私の仕事が集
約されているように思う。
太古からの脈々と続いている人の祈りや営み、守ってきた場所などを、
今を生きる人に結んでいくこと、そして人と人を繋ぎ、想いと想いとを
繋いでいくことこそが私の生業。だから、必然的に動くことになる。

以前は、休日になると何処かの繁華街に出かけたり、仕事帰りに誰かと
飲みに行ったり、これといった用でなくとも外出したが、今はよほどの
用事が無い限り、繁華街を出歩くことも、飲みに出かけることもなくな
った。不用意に外出すると、酷く疲れてしまう。疲れた状態では、動け
ない。いつでも出番が来た時?に動けるよう、外出は控えている。

そのかわり「!」ときたものには、躊躇なく動く。いつも、まるで用意
されていたかのように、不思議とスケジュールが空いているのだ。

先日も、インド仏跡巡礼の際にお世話になった方から、急に天台宗開宗
1200年記念行事「至高の華」という催しに招かれた。
梅若六郎の能と野村萬斎の狂言を、比叡山・根本中堂で観賞するという
有難すぎるようなお誘いだ。
インドのお釈迦様からの繋がりで、比叡山・延暦寺に伺えるのなら、是
非、行かせていただこうと思った。

小学生の頃、親に連れられて、比叡山にも高野山にも行ったことがある。
それが影響してなのか幼心に私の心の二大スターは「空海」と「最澄」
だった。
しかし中学生の頃、社会科の教科書で比叡山の僧兵たちが、僧侶として
の役割を忘れ、権力と抗争と色に溺れ、仕舞いに信長に焼き討ちに遭う
という歴史に触れた時、仏教というものに、かなり幻滅した記憶がある。
それから長い間、私は仏教はもとより宗教そのものに関心が無くなった。

今から十年前、封印していた何かが解かれたかのように、様々なことが
動き出した。
天河とのご縁から「空海」への思いが再び蘇り、高野山へ足繁く通った
のもその頃からだ。そして薬師寺とのご縁から、インドのお釈迦様のも
とへ道が通じ、またそこから比叡山へ。

その日、天気予報では、大雨洪水警報が出ていた。しかし、比叡山まで
登った頃には、嘘のように晴れていた。
夕刻の開演時間まで、まだしばらく時間があったので、まずは坂道に幾
枚にも分けてパネル展示してあった「最澄」の歴史をゆっくり読んでい
った。読み終わった頃には、小学生の頃、最澄に抱いた尊敬の念が蘇っ
てきていた。大講堂に入ると、法然や親鸞、栄西や道元、日蓮といった
日本の宗祖たちが一同に祀られていた。
比叡山は日本仏教の母山と呼ばれているということが、一目でわかる。
それぞれの宗祖たちも、一度は比叡山に入っていたのだ。
空海は、カリスマ性を貫いた僧侶だったのだと思うが、最澄は人材育成
の場を築いた僧侶だったのではないかと改めて思った。


根本中堂に行くと、「能と狂言」のリハーサル中だったので、回廊を静
かに歩いてみた。天台宗のお寺に行くと、何処でも『一隅を照す』とい
う文字が書かれているのだが、回廊の途中にも二箇所『一隅を照す』の
長文が掲げられていた。幸いにして、他に回廊を歩く人もいなかったの
で、廊下に座りメモを取ることにした。以下がその文である。


国宝とは何ものぞ
宝とは道心なり
道心ある人 名づけて国宝となす

一隅を照す
此れ則ち国宝なり


真の国宝とは 物質的価値あるものを言うのではない。
国家社会の平和 人類の幸福になることを
能く行い能く言ふ
道心ある人を国宝と言ふ
社会の一隅に在って 世のため国のためになる
好い事や利益になる事を 
利己的な心を忘れて尽すことこそ国の宝である


最澄が提唱した「一隅を照らす」。
すべての人間は平等であるが、それぞれに持てる能力と特性とを用いて
謙虚に、その能力を社会のため、人のために役立てる努力をするように
説いたのだ。

メモを書き写している時、まるで写経をしているような清々しい気持ち
になった。根本中堂を出た後、苔むした急階段と、その上に建つ小さな
お堂が目に入った。まるで導かれるように足が自然と動き出し、一気に
昇りきると、そこは文殊楼という建物だった。高校生だろうか、賑やか
にゾロゾロとその建物から出てきた。彼らを見送った後、建物の中に入
ると、二階に続く鋭角な急階段があった。そこを昇らななければ、御仏
を拝むことはできない。
私は、またしても迷うことなく昇った。そして、小さな文殊菩薩像の前
でお参りしていると、職員らしき人が昇ってきて、お堂の扉をガタガタ
動かし始めた。何をしているのか聞くと、これから、文殊菩薩の法要が
始まるのだという。有難いことに参列しても構わないということだった。
ややしばらくすると、黄土色の袈裟をつけた若いお坊様が一人上がって
来られ、お経を何巻も挙げての丁寧な丁寧な法要をされていった。
その時間は、不思議なほど柔らかな暖かい空気に包まれたかのようで
「お前も一隅を照しなさいよ」と文殊菩薩に優しく頭を撫でていただい
たような気がした。

夕刻になり、根本中堂の中に入ると、最前の椅子席が用意されていた。
演者や囃子の息遣いまで聞こえるような、そんな席だった。
能の演目は、石橋というものだった。ある法師が文殊菩薩が生まれると
いわれている山まで向うのだが渡るのが困難といわれている石の橋のた
もとに、文殊菩薩の乗っている霊獣獅子が現れ…というもので、梅若六
郎演じる大獅子の迫力たるや言葉で言い表せないほどのものだった。
この演目直前に、文殊菩薩の法要に立ち合わせていただいていたことが
奇遇とは思えなく、こんな有難すぎる時間に、ただ手を合わせるばかり
だった。そして次に野村萬斎演じる名取川という狂言は、とても愉快で
面白く皆で大笑いした。その狂言は比叡山で受戒したお坊さんの話とい
うこともあり、御仏も一緒に大笑いしていたようだった。

比叡山・延暦寺。

時代の移り変わりと共に、歴史の表舞台で様々なことが起こった寺。
しかし1200年過ぎた今、最澄が当初、小さな庵をこの山で結んだ時から
変わらぬ「想い」が、そこには連綿と流れているような気がする。

今回、結んでいただいたこの縁が、これからどのように繋がっていくの
か、それはまだ全くわからない。

しかし、私も一隅を照らす人の一人でありたいと強く思い、かつて小学
生の頃に、心に抱いていた最澄への尊敬の念がしっかり蘇った日だった。

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【2】◆◇HOPI関連イベント◆◇
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     **今年で3回目!**

   ≪HOPIカチーナ展 in札幌≫

 北海道の皆さん!ぜひお越しくださ〜い!!

    平和の民“ホピ族”の精霊カチーナが
  ☆────札幌にやって来る────☆

 11月1日(水)〜11月5日(日) 5日間限定
  
【会 場】『テンポラリースペース』
    札幌市北区北16条西5丁目1‐8

【交 通】地下鉄南北線「北18条駅」2番出口より徒歩5分

【時 間】11:00〜18:00

※最終日11/5(日)は17:00まで

HOPIジュエリーやネイティブ関連グッズも多数販売!
皆様のお越しを心よりお持ちいたしております。


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          ≪ 同 時 開 催! ≫
    カチーナ展に合わせて、トークショーを開催します。

      【日 時】11月3日(金・祝)& 4日(土)
      ※両日とも14:00〜 ※各回 1500円
   
     お話し 天川 彩(作家・プロデューサー)

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平和の民と呼ばれるアメリカ先住民HOPI族。

アリゾナの乾いた大地の上で数千年にわたり暮らす彼らは、人口は約
1万人足らずですが、並外れたアーティスト性と高い精神文化を持つ
人々として世界中に知られています。

HOPI族の人々は、自然界すべてのものにカチーナ(精霊)が宿る
と信じ暮らしていますが、それは私たち日本人の八百万の神に対する
捉え方とよく似たものです。

精霊人形「カチーナ」とは、そうしたHOPI族の人々が自然界のス
ピリットを木に彫り込み色付けをして作り上げたもので、人形にも精
霊の魂が宿っていると信じられてきました。

カチーナ(人形)は、彼らの深い精神性の表れという意味合いと、可
愛らしくユーモラスな姿によりピカソやアンディ・ウォーホル、水木
しげるといった、数多くの芸術家や表現者たちにも愛されてきました。

是非、本物に触れていただき、縁ある方へのお手元に旅立つ機会にな
れば、という思いで始まったカチーナ展in札幌も、今年で3年目を迎
えます。

会場は、毎年お世話になっている札幌ギャラリー「テンポラリースペ
ース」。期間は2017年11月1日(水)より5日(日)までの5日間。
HOPI族のカチーナ人形が30体以上一堂に並ぶ大変貴重な機会です。
  
会場ではカチーナ人形の他、シルバージュエリーやネイティブ関連グ
ッズなどの物販もしています。

また、文化の日の11月3日(金・祝)と、4日(土)は、ホピ族と関わ
って20年になるHOPIショップオーナーであり、作家の天川 彩に
よるトークショー「平和の民ホピ族と精霊カチーナ」(参加費1500円)
も開催いたします。(両日14:00〜)

大変貴重な機会ですので、ぜひ会場にいらしてください。

皆様のお越しを心よりお待ちいたしております!

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      『HOPIカチーナ展in札幌』詳細はこちら
    http://www.hopi-japan.com/hokkaido-2017.html
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【3】◆◇ 最終のお知らせです!!! ◆◇
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        T E N の縄文ツアー
 

    〜火焔土器と糸魚川のヒスイを巡る旅〜

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    2017年11月11日(土)〜11月12日(日)

           1泊2日

      東京発着 48,500円(税別)

   ▼ 詳しくは・・・
   http://www.office-ten.net/jyomon/t.html 

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縄文。

それは、日本人が自然と調和しながら
心豊かに暮らしていた時代。

1万年以上も受け継がれた文化は、二千年前に
弥生文化の訪れと共に、ほとんど途絶えたようにも見えますが
実は目を凝らすと今も日本の各地に、しっかりと
縄文の足跡が残っています。

TENでは18年以上前から縄文に焦点を当てた
旅シリーズを行ってきていますが、今回また新たに
縄文の心に焦点を当てた旅を企画いたしました。

舞台は新潟。

縄文文化の象徴ともいわれる元祖、火焔(型)土器を
見に行ったり、縄文から常に日本人の魂を揺さぶる
ヒスイに触れたり。

もちろんTENの旅ですから、縄文土器、ヒスイそれぞれの
エキスパートの方々に直接お話を伺う機会もあります。

特に今回は、自分でヒスイ探しをしたり
ヒスイで作る、勾玉アートのワークショップも
旅の中で行うことにしました。


縄文の心を今に取り戻す旅。ぜひご一緒しませんか。


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    ◇『TENの縄文ツアー』詳しい旅の行程は・・・
     http://www.office-ten.net/jyomon/t.html 

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【4】◆◇編集後記◆◇
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あらためて、今回選んだ彩さんのコラムを読み返して思った。
小学生で「空海」と「最澄」が二大スターって。。。
小さな頃から、やっぱり彩さんは彩さんなんだなぁって
感心するのと同時に、光GENJIのプロマイドに一喜一憂していた
小学生の私って一体・・・(笑              
                      アキ