2016/12/02━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     ☆★☆ TEN's magazine 第747号  ☆★☆   
  
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こんにちは!
オフィスTENスタッフのタナカアキコです。
先週に引き続き、今週のメルマガも代理発行でお届けいたします!

先週、東京が真っ白い雪に覆われたあの日。幸運のシンボルに見送られて
ホピの大地へと出発した天川(彩さん)からは、それはそれは濃厚で、読
んでいるだけでクラクラしてしまいそうな奇跡の毎日の様子が送られて来
ています。

まずは旅の始まりの地、サンタフェではこんな出会いが。(この町の名は
スペイン語で『アッシジの聖フランチェスコの聖なる都』という意味なの
だとか。ちなみに聖フランチェスコは彩さんの2大ヒーローのお1人!)

町の中心の教会で、良い旅になるようにとお祈りした後、可愛らしいお店
を発見したそう。ショーケースには何とホピのカチーナが!中に入ってさ
らにびっくり。以前、東京観光の折りに、偶然看板を見つけてHopiショッ
プに立ち寄ってくださったご夫妻がオーナーさんとしてそこにいらしたそ
うです。

「きっとホピの精霊と聖フランチェスコが会わせて下さったのでしょうね。
素敵な旅の始まりでした。」という嬉しい便り。

さらに別の日には、皆さまの記憶にも新しい、ホピ族のジュエリー作家ス
ティーブ・ラランスさんとの再会が。ついこの間、スティーブさんを根津
神社へご案内していた彩さんとキョウちゃん。その一週間後にはニューメ
キシコ州のスティーブさんのご自宅に招かれ、テワ族であるステキな奥様
マリアンさんの母村を案内していただくという、とても貴重で楽しい体験
の様子が書かれていました。

「豊かな大地と生き物たち、そして素敵なファミリーに囲まれているステ
ィーブさん。本当に幸せそうでした。」と、東京での笑顔からさらに穏や
かな表情のスティーブさんの写真と共に、素晴らしい時間が流れている様
子が送られてきました。

この他にも、ホピやテワと同じ「プエブロインディアン」のタオス族の村
へと訪問した様子や、二人がホピの地へ入ってから2日目。ホピの大地に
初雪が降り、雪の精霊『ヌバマナ』をあらためて近くに感じたこと。

出発前、ホピの何人ものお友達へ、事前に訪問する旨を伝えたにも関わら
ず、ほとんどの方から返事が来ず。。。
「今回は取材も兼ねているので、さて、どうしたものやら…と思っていま
したが、心配無用でした。とにかく、信じられないほどの確率で友達たち
と偶然出会い、また、必要な情報は的確に入り、ベストなタイミングで連
絡が取れるのです。
どうやら、ホピの神様が全てのスケジュールを決めているようです。」

こんな鳥肌が立つような便りが届いたときは、今回の旅のミッションの大
きさがどれほどのものか、改めて凄いことが動いているんだと、感じずに
はいられませんでした。

彩さんが長年、尊敬し、心から慕っていたマーティン長老の、お孫さんに
初めて会ったこと。精霊カチーナを生み出す作家さんや、ホピとして生き
る大切なお友達たちと『平和』について語り合った帰り道に見た「ホピレ
インボー」の美しさ。

「何かに導かれ、何かに守られていることを実感。」

シンプルな言葉ですが、ここに込められたホピの大地での想像もつかない
ほどの濃厚な出来事を聞くことが、今から楽しみでなりません。

また、今回もどんなカチーナ達やジュエリーを連れて帰ってくれるのか♪
皆さまと共に、帰国の日を楽しみに待ちたいと思います。

そんな大切なミッションを遂行中の彩さんが以前に書いたこのコラム。
彩さんから続々と届く濃密な出来事を読んでいたら、今回はこのコラムが
ぴったりな気がしました。
前回立ち上げた「勝手に“タナカ企画”!」より、今回はこちらのコラム
をお届けいたします♪

ホットミルクで作るロイヤルミルクジンジャーティなど飲みながら、
どうぞごゆっくりお楽しみください♪

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様 アーカイブ===========「結びの行」
2・TEN’sショップ===========「根津ジンジャーティ」
3・編集後記=====================「あとがき」
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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇ ☆☆アーカイブ☆☆
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□「結びの行」


二十世紀から二十一世紀に移り変わる日、私は奈良の天河神社にいた。
何人かの友人たちと共に「天河 世紀を越える奉納」というものをさせ
ていただいたのだが、私は語りの奉納をさせて頂き、言霊を神に捧げた。

奉納を終えた二十一世紀の元旦の朝、私の新たな御朱印帳に宮司様が言
葉を書き記してくださった。

「結びの行 ますます栄えし」

私はそれまで自分が結びの行をしていると思ったこともなかったが、そ
の言葉を頂き、改めて私は結びの行をしている行者なのだとその時、初
めて自覚した。

人、心、場所、社会、文化、宗教、歴史、民族、過去、現代、未来…

人々の真の幸せに繋がることなら、どんなことも結ぶ。それが私の仕事
でありTENの仕事なのだと思う。企画事務所という存在の仕方も、作
家でありプロデューサーという肩書きも、結ぶ仕事に最もふさわしいも
のではないかと思っている。

勿論、ただ無作為に結ぶわけではない。まずは、グレートスピリットと
しか言いようのない大いなるものが、私に様々なものを結んでくださる。
国内外問わず自由自在に結んでくださる。その結ばれたものを、私は人
に、世の中に結び繋いで行っているだけなのだ。それがきっと私の今生
の使命なのだろう。

私が小説や童話詩、そして脚本(こちらは今は長期開店休業だが)とし
て、物語を書くのは、もののけの語りを代筆しているともいえる。いや、
物語だけではない。一昨年書いた「熊野 その聖地たる由縁」を執筆し
ていたときも、目に見えない存在が私を突き動かし、時に媒介役となっ
ていたようにも思える。

様々なプロデュースも同じだ。人々の幸せ、世の中の平和に繋がること
で、私の内なるものが共鳴することならば、どんな苦労も厭わない。創
造主が何かをさせようとしている時、素直に流れに従っていると、やが
て何かが始まりだす。

日本初のホピショップをOPENするということも、創造主は最初から
計画していたのかもしれない。今から十七年前、平和の民ホピ族と出会
い、縁が深まっていったのも、長老やホピの多くの友人たちとめぐり会
い、精霊・カチーナを日本に持ってくることも決まっていたのかもしれ
ない。

先日、ホピショップにある男性と女性がやって来られた。男性は、近く
の介護施設で働く方で、前からお店の看板が気になっていたという。こ
の日、知り合いを誘ってやって来たということだった。男性が私に質問
している間、連れの女性はあるカチーナをじっと見つめていた。

そのカチーナはバジャーという穴熊のペアカチーナで、かつて人間に薬
草を教えてくれた癒しの精霊でメディスンカチーナでもある。カチーナ
には、それぞれ簡単ではあるが説明書きが添えてあるので、彼女はそれ
を見ながら「薬をいっぱい飲まなきゃならないから、惹かれるのかな…」
と言ったのだが、その後「実は…」と言い難そうに言葉を続けた。

なんとその女性、原発事故の放射能除去に関わる仕事をしているのだと
いう。自らその仕事を選んだわけでもなく、逆に避けたいと思っていて
も他の仕事が全てダメになり、その仕事に今は従事しなければならない
運命なのだそうだ。私は言葉を失ってしまった。そして「ホピの神様に
も怒られているようにも思うんです…」と言ったので、更に驚いた。

その彼女は、ホピの予言を知っていたのだ。ホピには様々な予言が伝え
られているのだが、その一つに原爆のことも予言されていた。

ホピの予言ではマザーアース(母なる地球)の内臓を決してえぐり出し
てはならないと言われており、それを外に出したなら、やがてひょうた
んから死の灰が降り大地も人も焼き尽くすであろうとされている。

マザーアースの内臓とはウランのことで、ひょうたんの灰とは原爆のこ
とである。

ただ、ホピの予言を知っている人の多くが勘違いしていることがある。
少しここで補足したいと思う。まずホピの大地でウラン採掘が行なわれ
たわけではない。またそれが直接、広島、長崎の原爆として使用された
というわけでもない。第二次世界大戦のとき、日本に投下された原爆に
使われたウランは、カナダの北極圏にあるグレート・ベア・レイクで採
掘されたウランである。しかし、ホピの居留地に程近いナバホ居留地で
ウラン鉱石が採掘され、沢山のナバホ族が被爆しているのも事実である。

いや、もっと厳密なことをいえば、ナバホの地でウランが採掘され始め
たのは1910年代からのことなので、それより遥か前、その地はホピの大
地だった。だからかつてホピの地だった場所からウランが採掘されてい
るといっても間違いではないのだろう。

ただ、肝心なことは、採掘された場所の問題ではなくマザーアース(地
球のお母さん)の内臓であるウランを人間は掘り起こしてはならない、
といわれてきたことだろう。マザーアースの内臓など、エネルギーが強
すぎて、到底、人間ごときには扱えない代物なのだ。それは平和利用で
あろうがなかろうが関係ない。扱えると思うことが、奢り昂りなのだ。

話しを戻すとその彼女は、自分も放射能の仕事に携わっていることその
ものが、ホピの神様に申し訳ない気がしていたのだという。反原発の人
間なのに、除染の仕事であっても従事してしまっていることが辛いとも
言った。友人である男性はそのことを知っていて、彼女をホピショップ
に連れてきたのだろう。

私は「ホピの神様は怒るどころかあなたに感謝していると思う。だから、
ここに辿り着いたのだと思う。でも身体のことを思うと出来る限り早く
辞めてね」と言うのが精一杯だった。

結局、その彼女はペアのバジャー(穴熊)カチーナを家に連れて帰る事
にした。

私は、丁寧にカチーナを箱に入れたあと、せめてもの思いで彼女にホピ
のメディスンマンの友人が祈りを込めて作ってくれた「Hopiセージ」と
「Hopiスイートグラス」をプレゼントした。気休めであることはわかっ
ている。しかし、少しでもガードしてもらいたいと思った。彼女はそれ
らを受け取りながらポツンと言った。

「このカチーナは、私を守ってくれるカチーナというより、全ての放射
能除染作業に関わる人々を守ってくれるカチーナだと思います。私が除
染の仕事を辞めることが出来たとしても、気が遠くなる時間、誰かが絶
対に除染作業をしなければならないのは事実です。私が仕事を辞めても
除染の仕事に携わる全ての人の命を守ってくれるよう、このカチーナと
共に祈り続けます」

私はその言葉に、心の中で手を合わせた。

ホピと縁が出来て17年。今まで何体ものカチーナを人々に繋いできた。
お店が誕生してからは、それこそ数え切れないほどだ。ホピの大地から
はるばる日本にやってきたカチーナたちは、それぞれの場所で様々なサ
ポートをしていることだろう。

そして、それはこれからも可能な限り続けていきたいと思っている。

目に見えないものと目に見えるもの。それらを結び続けて行くことが、
私の生涯の「行」なのだろう。


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【2】◆◇TEN’sショップより◆◇
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    しょうがのチカラで 寒さ知らずの身体になろう♪

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丁寧に詰められた『極上・根津ジンジャー紅茶』。

一度飲んだ方は、誰しもその美味しさと、体の暖まり具合に驚くようで、
リピーターさん続出です。

飲んだ直後から、体の芯からポカポカ温まるその秘密は、俗に
「ウルトラしょうが」と呼ばれる「乾燥しょうが」が入っているから。
  
生の生姜に比べると、乾燥しょうがは、体の中から指先などの末端
まで暖める、もの凄い効力があるようです。

また保温効果のほかに殺菌効果も強く、風邪の予防にも最適です。

TENのおすすめの飲み方は ホットミルクの中で濃いめに
ジンジャー紅茶を出して飲む ロイヤルミルクジンジャーティ。

ぜひ、この美味しさと、ポカポカ感、味わってみてください。

詳細は… http://www.office-ten.net/shop/ginger/top.htm


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【3】◆◇編集後記◆◇
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12月に入りましたね!いよいよ今年もラスト1ヶ月!!
見て見ぬふりをしてきた、お部屋の隅にたたずむ扇風機。。。
お正月までには片付けます(笑!              
                        アキ