2016/09/23━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


     ☆★☆ TEN's magazine 第737号  ☆★☆   
  


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こんにちは!天川 彩です。

あれ?出張中じゃないの?今週は確か代理号と書いていたはず…と思
った方。記憶力が良いですね〜。
そうなんです。本当は予定通りなら、今頃まだ岐阜にいるはずでした。
でも、もの凄い勢いで様々なことが起こり、岐阜の講演会は延期に。
でも、思うところあり、日帰りで昨日岐阜に行き、夜遅くに東京に戻
ってきました。とにかくこの一週間、台風16号に驚かされましたが、
それに伴って?私自身にも突風が吹き(笑)、神と仏と人々に関わり
続けた一週間となりました。

今日は、浅井にメルマガ代理号を書いてもらう予定でしたが、私が東
京にいる流れになったこともあるので、この一連の流れを「あるがま
まに」というコラムにまとめてみました。

今日は長くなったので占いお休みさせてください。

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様==============「あるがままに」
2・募集中!=「マチュピチュ&ナスカの地上絵&ウユニ塩湖ツアー」
3・販売中!==「HOPIショップでマザーテレサ映画祭前売り券」
4・編集後記====================「あとがき」
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【1】◆◇コラム・風の文様◆◇
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□「あるがままに」

私の名刺には「作家・プロデューサー」という肩書がついている。初め
て会う人には、肩書があった方が何かと捉えやすいだろう、ということ
から便宜上そうしている。しかし本当のところ私の職業は「天川 彩」
なのだろう。

前から、それは漠然と思ってきたが、最近ひしひしと強く感じている。

ここ数年、ブログのかわりにfacebookをしている。人と多く関わる意味
でとても便利なツールなので、使いやすい。旧友たちと出会うこともあ
れば、何処かで新たに出会った人と、その後Facebookで繋がることもあ
る。何らかの表現活動をしている多くの友人知人たちの動きも、大抵は
facebookで知ることが多い。

私も日記や記録として、その日にあったことを写真と文章で綴っている
が、最近、自分がこれまでも関わってきた世界が、次々と目まぐるしく
動き出している。だから私のfacebookは、まるで日替わり定食のようだ。

昨日は縄文、今日はマザーテレサ、明日はHOPI…といった風に、一見、
バラバラのことをやっているかのように見える。
しかし、どれも一つの大きな流れの中にあり、その大きな流れは
「ワタクシ」という、ちっぽけな一人間の計り知れないところにある。

そして、その大きな流れに沿わないことには、不思議とストップがか
かり軌道修正させられるのだ。

先週末、私はスタッフのアキちゃんと共に諏訪にいた。諏訪の御柱祭
は縄文から受け継がれた日本最古の祭りだと私は思っている。御柱祭
が気になりだしたのは、かれこれ30年前からだが、実際の御柱祭を観
たのは前回の寅年からだ。そして今回、縁あって上諏訪の某地区の方
々に受け入れていただき、御柱祭の時だけではなく、地域の山出しに
も声をかけてもらったのだ。山出し当日はあいにくの大雨だった。し
かしそんな雨を諸共せず、皆ずぶぬれになりながら、ただ懸命に木を
曳き声を出す諏訪人の心意気に感動した。

そんな山出し休憩中のことだ。日本列島のど真ん中を縦断する猛烈
な台風が数日後にやってくるというニュースを見た。その日付をみる
と岐阜でちょうどHOPIについての講演会を私が行う日とぶつかってい
る。多少進路がずれたにしても、何らかの影響はありそうだった。

講演会の会場は岐阜の関市というところにあり、円空の深いゆかりの
土地だ。また、両面宿儺(りょうめんすくな)という、仁徳天皇の時
代に飛騨に現れ鬼神ともいわれた、先住の民の英雄伝説が残っている。

「円空仏」と「カチーナ」。木の中に仏を見出したものと、木の中に
精霊を見出したもの。私は、その共通性をしばらく前から強く感じて
いたこともあり、円空のことをもっと知りたいと思っていた。また岐
阜に残る先住の民の話も、もっと知っておかなければとも思っていた。

講演会の前に、それらのことを取材したうえで、講演会に臨みたいと
思っていた私は、前日の朝に到着できる夜行バスとホテルを二泊予約
していた。

しかし、台風直撃となると夜行バスも動かなくなるかもしれない。

バス会社に問い合わせしたところ、バスの運行決定は当日にしか決ま
らないという。でも、今の段階でも既にキャンセル料がかかると言わ
れた。ホテルは翌日からキャンセル料が発生するという状態だった。
ギリギリまで待って決めるとリスクはもっと高くなる。少しでも早く
決断しなければと思った私は、主催者のIさんに連絡を取った。状況
を説明し、協議した結果、講演会は一旦延期という結論になった。

そして既に参加申し込みしてくださっていた方々に、Iさんから台風
の影響を鑑みて、ということで延期の連絡を入れてもらった。

雨の中夜遅くまでかかった御柱祭・小宮山出しが終わり、翌朝わたし
たちはすぐに東京へ戻った。東京も雨だった。台風の影響が出始めて
いたのだろう。この日、午後からマザーテレサの列聖記念ミサがあっ
た。急いで家に戻りフォーマルな服に着替え、タクシーで東京カテド
ラル教会まで向かった。

昨日まで諏訪の法被を着て御柱の神様を曳いていたのに、今日はカト
リックのミサだ。神様は神様でも、神様違い。そう思うとなんだか自
分でも、その順応性が可笑しかった。

ただ、子どもの頃からマザーテレサを尊敬している自分も、縄文の息
吹を今に感じる御柱祭りが好きな自分も、どちらも嘘偽りのない、あ
るがままの自分なのだ。

ミサが終わった後、今度は急いで三越劇場へ向かった。
その日『戦地で生きる支えとなった 115通の恋文』という本が原作
となった、朗読劇『逢いたくて』の最終日だった。

『戦地で生きる支えとなった 115通の恋文』は、究極の状態の戦地に
いる夫のもとに恋文を送り続けた妻。その恋文だけが生きる糧となっ
ていた夫との実話だ。

著者である稲垣真由美さんとは、どういうご縁で出会ったのか覚えて
いない。ただ、数年前からメッセージのやりとりがあり、この本が出
版された話は昨年の夏に聞いていた。今年に入り、朗読劇として新た
な物語となりイッセイ尾形ら実力派俳優陣たちにより上演。初演の5
月にはチケットは既に完売で行けなかったこともあり、タイトなスケ
ジュールの中だったが、今回は観に行こうと早々にチケットをとって
いたのだ。

戦争の残酷さ、その中で生きる希望となる愛。実話が持つ力強さと、
朗読劇として作られた物語があいまって、素晴らしい舞台だった。

劇場を出た頃には、激しかった雨も小康状態になっていた。私は嵐の
前の静けさだと思った。しかし覚悟していた次の日も、雨は降ってい
たが嵐という状態ではなかった。家に帰り天気予報をみると、台風は
急に進路を変え、既に温帯低気圧に変わっていた。

翌朝、雨音ではなく鳥の鳴き声で目が覚めた。その瞬間、私は当初予
定していた関市に行こうと思った。
円空や両面宿儺のことも気になったが、それ以上に気になっていたの
は、会場となっていたカフェのオーナーさんとのことだ。

なぜ、講演会を予定していたその日に台風がど真ん中を通るという風
向きになったのか。そして、早々に延期という結論を出したのか。
思えばバスやホテルのキャンセル料など、本来なら気にならないこと
だ。しかし、まぎれもなくその時、今はストップだな、と思った。
その時の自分の心を静かに検証してみた。そして一つの結論に至った。

それはコミュニケーション不足。

主催者のIさんは前からの友人なので、そこに心配はなかったが、会
場となるお店のオーナーさんとは、思えばその日までお会いしたこと
もなければ、電話ですら一言も喋ったこともない。

神様は、もっとコミュニケ―ションをとって対人関係を深めてからに
しなさい、と言っているのではないかと感じた。
私は主催者の方に、カフェのオーナーさんとお会いしたいという旨伝
えてもらい、自力では行くことが難しい高賀山(こうがさん)へ連れて
行って欲しいと頼んだ。円空のことを調べているうちに、円空が最も
心のよりどころとしていた場所がここではないだろうか、と思われた
からだ。

翌朝、Iさんと尾張一宮の駅で待ち合わせをして、早速、高賀山まで
連れて行ってもらった。

高賀山という場所には、かつて高賀修験と呼ばれた白山信仰と繋がる
修行僧たちがいた。円空もそんな修験者の一人だったという。衆生救
済のために修行し続け、生涯に十二万体の仏像を彫ったとされる円空。

誰もいない高賀神社でゆっくり参拝していたのだが、急に雨足が強
くなり、そばにある「円空記念館」へ飛び込んだ。

受付に行き、入場料を支払おうとすると、係りの女性が受付台の上に
広げていた、円空直筆の和歌コピーの束を片付けようとした。

その時、「天川」と書かれていたものが私の目に飛び込んできた。
聞いてみると、やはり天川村で読まれた句だというのがわかった。

千五百首もの円空歌集の中で、偶然とはいえ「天川」の文字のもの
が目の前に現れるなど、ただごとではないと思った。

『天の川 法の音色は絶えやらで 雪の中なる 鶯の声』
『大峯や天の川ラに年を経て またくる春に花を見るらん』

その時の句を係りの方に頼み、写させてもらったものだが、円空が
長い間、天川村で滞在したことが、この句から読み取れる。
更には、山伏大峯修行をされていたこともよくわかる。

奈良の天川村の栃尾観音というところには、円空仏が何体もあり、
天河神社にも円空仏は奉納されているが、天川村で円空が歌を詠ん
でいたとは、感激だった。

この記念館の中には、円空が入定(即身成仏)することを記した最
期の作品「歓喜天」や旅の友として持ち歩いた硯や錫杖、そして旅
の間中書き綴った「円空歌集」も高賀神社に奉納されていた。
円空の心のよりどころが高賀神社だったことが垣間見えた。

この日は、両面宿儺に縁あるところの訪問は諦めて、円空について
更に掘り下げて学ぶことにした。

次に向かったのは、円空が生涯で唯一、住職となった弥勒寺があっ
た場所で、現在は「円空館」という資料館になっている。

そこで係りの方の説明を受けて愕然とした。
なんということか。弥勒寺は壬申の乱で大海人皇子(後の天武天皇)
の舎人だった身毛君広(ムゲツキミヒロ)が活躍したことから、こ
の寺が与えられ、主に祭祀に使われた場だったというのだ。

壬申の乱で勝利したことから天武天皇によって建立されたのが、天
河神社だ。更にインド巡礼の旅に連れて行っていただいたことがあ
る薬師寺も、天武天皇が妻の持統天皇の病気平癒の為に建立したも
のだ。来週向かう宗像大社も天武天皇と深く関わりがある。

私はなぜか天武天皇と関連したところに向かう運命にあるらしい。
それはどういう計らいなのか全くもってわからない。しかし何も考
えずあるがまま動いていると、自然といつも同じキーワードに結び
つくのだ。

弥勒寺跡は、現在、国指定史跡となり弥勒寺官衛遺跡群となってい
るが、円空がやってきた時には、ただ廃寺があるだけだったという。
その廃寺を興して、放浪の僧侶円空が、終の寺と定めたことは感慨
深い。

最後に係りの方のすすめで、円空が即身成仏で入られているという
円空塚に行ってみた。
長良川の直ぐ近くにそれはあった。手をあわせると、今も世の平和
を祈っておられる円空の気配を近くに感じた。

この日は、Iさんのお陰で朝から夕方まで円空と過ごせたありがた
い一日だった。

そして日も暮れかけてきた頃、やや重い気持ちで最も重要な要件で
あるカフェへと向かった。

やはり最初は想像通り互いに何処かかみ合っていない感じがした。
しかし、あるがまま、思いのままに素直に思っていること、感じて
いることを話していくうちに、自然と何かが流れ始めた。
そして、イベントそのものも講演会が主ではなくHOPIの映画の上映
会に補足した話をする程度だと勘違いされていたこともわかった。

私たちは、延期になったイベントをよりよいかたちで迎えるために、
神様から一旦とまれ、といわれたのだと確認し合った。

次の日程は、まだ決まっていない。次回、開催するまでに、私は岐
阜の先住民首領、両面宿儺のことをもう少し学んでおかなければな
らないだろう。全ての準備が整った時、岐阜では岐阜でしかできな
い最高の講演会が行われるのだと思う。

これが、長い長い私のあるがままの一週間のお話だ。



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【2】◆◇ただいま募集中!◆◇
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   ●○◎  天と大地に感謝する旅 プレミアム ●○◎

         
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       天空の城と 鏡とインカの国
    『TENの ペルー&ボリビアツアー』

  ●マチュピチュ ●ナスカの地上絵 そして…●ウユニ塩湖

   世界屈指の三大絶景を全て巡る贅沢な10日間


       2017年2月16日(木)〜2月25日(土)
   
          589,000円(税込み)           

     (全朝夕食・全行程日本語ガイド同行)  
   
     ウユニ塩湖、マチュピチュ遺跡ではランチ付き

        詳しい日程やお申し込みはどは
     http://www.office-ten.net/bori/2017top.html

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南米にある、ペルーとボリビア。
この二つの国々は、それぞれ異なる文化と自然美、
そして神秘に包まれた魅力にあふれています。

中でも、
アンデスの山の中に忽然とその姿が残る・マチュピチュ遺跡…
古代人が残した謎の文様・ナスカの地上絵…
そして「天空の鏡」と称される奇跡の絶景・ウユニ塩湖…
これら世界屈指の三大絶景地は、世界の人々の憧れの地であると
言っても過言ではないかもしれません。

でも、地球の反対側にある、遥か遠いその場所は、
誰もが気軽に行けるものではありません。

また、それら三大絶景を巡る旅は、ヨーロッパ旅行どころではない、
目も飛び出すほどの高額な料金のものか、
治安の悪さやスペイン語の壁を越える個人旅行か、
どちらにしても、普通に旅行で行くにはかなり難易度が
高いものなのです。

私たちも、かつて催行したペルーツアー、ボリビアツアー共に
催行するまでに、それぞれ壮絶なエネルギーを費やした経験から、
もう二度と企画は出来ないだろう…と思っていました。

でも、TENの旅で南米ツアーを再び企画してほしい、という
皆様の篤いお声をいただき、
ペルー、ボリビア、それぞれ以前もお世話になった
現地の旅行会社と連日のように連絡を取り合い、
協議を重ね、練りに練って、
遂に、私たちが今、提供できる最良の南米の旅企画が完成しました。

南米の奇跡のような三大絶景を満喫し…
彩豊かな文化や美味しい料理も堪能し…
綺麗なホテルで快適さも保ちながら…
インカの風を存分に感じられるような…
そんな旅です。

ツアー催行は、ウユニ塩湖が鏡張りとなる来年2月。
ただ、この時期は絶大な人気があり、航空券確保も塩のホテルの困難も
困難になる為、締め切りは九月末まで。
(十月以降も受付が可能な場合は、改めてお知らせいたします)

ペルーの二大世界遺産「マチュピチュ」と「ナスカの地上絵」
そして、世界の絶景「ウユニ塩湖」をあなた自身の目で見て
全身全霊で体感してみませんか?

チャンスもタイミングも、そうそう巡ってくるものではありません。
もしも、来年2月、頑張れば行くことが可能なら、
どうぞ、この機会を逃さないでください。


ツアー詳細はコチラ

http://www.office-ten.net/bori/2017top.html 


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【3】◆◇マザー・テレサ映画祭 チケット販売情報◆◇
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           2016年9月4日

          マザーテレサが列聖され
         「聖人」の一人となられました!

それを記念した映画祭が9月10日〜30日まで、東京都立写真美術館 
で開催されます。

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ご縁あって、私たち オフィスTENでもチケットの販売をお手伝いして
おります!

         『マザー・テレサ映画祭』 

       <<<映画チケット 1000円>>>

     
     東京都文京区根津2−22−3 フォレスト根津
    
      Hopiショップ「Sun&Rain」店頭にて


●購入特典●
お買い上げの方に「マザーテレサ」ポストカード2枚進呈いたします

ポストカードは  http://www.office-ten.net/mother/post.html 

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Hopiショップには現在、マザーテレサのポスターが貼ってあります♪
平和を愛するHopi族の精神とマザーテレサの優しい笑顔で
店内中平和な空気に包まれています♪♪

チケットをお求めに、ぜひ遊びにいらしてください。

【お問合せ】Hopiショップ「Sun&Rain」
TEL 03-5834-7675 11:00〜19:00(月曜定休)


2016年 9月10日(土)〜30日(金)まで

「マザーテレサ映画祭」上映会場:東京都写真美術館ホール

◎上映作品詳細はこちら
http://topmuseum.jp/upload/5/2640/c-2.pdf

◎上映時間詳細はこちら
http://topmuseum.jp/upload/5/2640/c-1.pdf


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【4】◆◇編集後記◆◇
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あるがままに、この一週間のことを書き綴っていたら、明け方になって
しまいました。来週は、宗像ツアーに行ってきます。来週は本当に、私
はメルマガが書けないので、浅井が代理号発行します

                   aya         
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