2016/07/01━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


     ☆★☆ TEN's magazine 第726号  ☆★☆   
  


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こんにちは!天川 彩です。

今度の日曜日は参議院選挙ですね。今年から18歳以上から選挙権を
持つようになり、未来に思いを寄せる若者たちが一票投じることが出
来ますね。若い層の投票者が増えることで、少しでも明るい未来に繋
がると良いのですが…。今回の選挙は憲法改革法案(別名 戦争法案)
の是か否かを決める大切な選挙。なのに、新聞社の世論調査では10
代の50%が、20代の40%が与党に一票と答えているのだとか。
政治に対して真っ白な世代が、このように考えるということは、親や
学校の先生など周囲の大人たちの考えがそのままスライドしているよ
うに感じます。

このままでは本当に日本も戦争に加担する国に逆戻りしてしまいます。

目先の経済や、自分に利のある事ばかりに囚われず、未来をつくるの
は、私たち一人ひとりであるという自覚を、全ての有権者が持つ必要
があるのではないでしょうか。大切な一票、有効に活用したいですね。

話はガラリと変わりますが、七夕の昨日、歌舞伎シネマというものを
観て来ました。
「阿弖流為(アテルイ)」という作品で、東北蝦夷の長、アテルイと、
朝廷の征夷大将軍となった坂上田村麻呂の二人が生まれながらに背負
った定めと友情に揺れる物語です。長年私自身が追いかけているテー
マの一つ、縄文と弥生。日本が日本となってゆく礎の歴史の中の、苦
しみと和合が見事に描かれていました。

歌舞伎の市川染五郎が阿弖流為を。市川勘九郎が坂上田村麻呂を、そ
して中村七之助が立烏帽子という役柄を演じたこのお芝居。圧倒的な
演技力と迫力と魅力的なストーリーとが相まって素晴らしい映画とな
っていました!

まだ、全国各地で上映中です。ネットで「アテルイ 映画」と入力し
たなら直ぐにサイトが見つかると思います。

本当におすすめの映画ですので、是非ご覧ください。

さーて!!

先週の金曜日は、富士山の開山祭が行われ、例年通り参列してきまし
た。そうです。一年に一度、富士山の御山シ−ズンが到来しているの
です!

先日来より簡単にお知らせしてきましたが、今年も「TENの富士登
拝」行いますよ!すでに半数の席は埋まっていますが、まだ今なら半
数の席が空いております。
古来から日本人が行ってきた富士山への登り方、富士登拝。
白行衣に金剛杖という装束で、六根清浄を唱えながら、身を清め、心
を清めながら一歩一歩山頂を目指します。
富士の御山で禊払った後は、里に戻り、世のため人のために動く。
それが、昔ながらの富士登拝です。

また、TENの富士登拝の特徴は、ゆっくり無理なく、みんなで登る
というものです。

多くの弾丸バスツアーは、体力のある登山ガイドが、こぞって山頂で
のご来光を目指し、真夜中の暗くて寒い中を登らせるので、よほどの
強者以外はかなりきつい富士登山となります。私は、そんなに登山が
得意な方ではないので(どちらかといえば苦手です)、心臓が苦しく
ならないよう、ゆっくり登っていきます。ご来光は、八合目の山小屋
で迎え、朝日の中、山頂を目指すので、眼下に広がる風景も美しく、
とても気持ちがいい登拝です。また弾丸ツアーは足が遅い人は、山頂
まで連れて行ってもらえず途中待機させられる人が大勢いるようです。

TENの富士登拝は、よほどの理由がない限り、全員で山頂を目指し
ます。また、お天気に恵まれれば、御鉢巡りをしながら奥宮まで行き、
そこで参拝いたします。

世界遺産登録後は、山小屋での宿泊を確保することも難しくなってき
ました。でもTENの富士登拝では、八合目の山小屋をすでに確保し
ております。また、登拝に必要のない着替えなどの荷物は、すべて御
師の家に置かせていただくので、重さの心配も不要です♪


締め切りがそろそろ近づいています。今年こそは富士山へ!と思われ
ている方、人生で一度は富士山を!と思われている方、ぜひ、ご一緒
いたしませんか?

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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1・コラム・風の文様========「計り知れないチカラ(3)」
2・TEN’s占い========「今週はタロットカードで占い」
3・只今受付中===============「TENの富士登拝」
4・天河太々神楽講========「旧暦七夕祭 お手伝いワーク」 
5・編集後記====================「あとがき」
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【1】◆◇コラム 風の文様 ◆◇
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□「計り知れないチカラ(3)」

篠笛の奏者と高野山の僧侶のご夫妻、そして私の四人は、出会ったばか
りだった。篠笛奏者の女性とも、この時はじめて自己紹介をして、ノリ
ちゃんという名前であることがわかった。直前まで互いに見ず知らずの
存在だったが、ここで出会ったのも何かのご縁。

結局、私たちは洞川の行場を共に巡り、ご真言を唱和することになった。
八幡神社、山の神、八大竜王堂、龍泉寺…。

マントラと法螺貝で巡り祈る。こんな時間が待っていようとは、想像す
らしていなかった。

僧侶のお二人はその日、洞川神秘の霊山「蛇之倉七尾山」へ登りに行く
ということで、私とノリちゃんは洞川温泉の前で下ろしてもらった。

温泉に行くと、私の顔を見るなり、係りの女性が奥からおもむろにリュ
ックを出してきてくださった。

前の日に、温泉で倒れた女性を介抱しなければ、そしてリュックを温泉
に置き忘れてこなければ、洞川でこんな時間を過ごすことは無かったの
だ。

リュックを受け取ったこともあり、天河神社の近くまでバスを乗り継い
で戻ろうと思った。しかし乗り継ぎのバスはなく、途中まで行くバスも
2時間以上待たなければならなかった。私は前日、温泉で倒れた女性が
洞川の名物、川魚を食べそびれたという話を思い出した。ノリちゃんと
相談し、せっかくなのでアマゴとイワナの焼き魚を提供してくれる店に
入り、贅沢な昼食時間を過ごした。

天河神社へ向かう為、天川川合というバス停で降りたのだが、そこから
神社まで歩くと、およそ40分。タクシーを呼ぶべきか、それとも歩く
べきか迷っていた時だった。その日まで泊まっていた本家の奥さんが、
「今日は何処にも出かける予定が無いから、困った時には電話して。途
中まで車で送ってあげるから」と言ってくださっていたことを思い出し
た。

結局、本家の奥さんは縁側に出していた荷物を持って、川合のバス停ま
で持ってきてくださったのだ。ノリちゃんの荷物も一まとめにしておい
て良かった。


ノリちゃんとは、近鉄八木まで一緒に向かったが、そこからは再び一人
旅が始まった。

名古屋に着いたのは、午後7時過ぎ。ホテルに着いたら、あれもしよう、
これもしようと思っていたが、多分、かなり疲れていたのだろう。
シャワーを浴びたところまでは覚えているが、そのまま泥のように眠っ
た。

翌朝、次の目的地である下呂に向かった。

下呂には、縄文の暦石ともいえる金山巨石群がある。十年近く前から、
その巨石群の存在は知っていたが、念願かなって今年、春分の日に、
友人に連れて行ってもらうことが出来たのだ。その巨石群へ、夏至の
日も行こうと、友人と漠然とながら約束していたのだが…。天河神社
の鎮魂殿での祝賀祭が行われたことで、行くことが可能になった。

しかし、夏至まではまだ三日間あった。

そこで、私は小説の執筆を下呂の温泉ですることにした。小説を執筆
するということは、物語の中に自分が入り込むということだ。
しかし、ここ数年、なかなかそのような時間を持つことが出来なかっ
た。そこで、こんな機会に…ということで選んだのが「水明館」とい
う、下呂一大きな温泉宿だった。

まさか、その温泉宿で、またしても新たなご縁が繋がっていようとは、
想像もしていなかった。


つづく…



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【2】◆◇TEN’s占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、
 気楽に読んでくださいね。

今週は[メディスンカード]で一週間の運勢を占ってみました。

2016年7月9日(土)〜7月15日(金)

<1月生まれ>
目指すゴールの為に、今は沈黙の時かもしれません。内なる自分とし
っかり対峙して、揺るぎない道を確認してね。

<2月生まれ>
日々の暮らしに追われすぎて、最も大切なことをお座なりにしてはい
ませんか。今週は振り返る時間を作ってみてね。

<3月生まれ>
直観力が磨かれる一週間となりそうです。目に見えない能力がさらに
開花しそうですよ。

<4月生まれ>
ついうっかり口を滑らせて、不必要なことを言ったりしていませんか。
今週は、沈黙は金 という言葉を思い出してね。

<5月生まれ>
現実を直視できず、逃げてばかりではありませんか。今週は、あなたの
強さを思い出して、真正面から向き合ってみて。

<6月生まれ>
人から認めてほしいという気持ちが前に出すぎて、あなたの知性や教養が
曇ってしまっているかもしれません。今週あなたに必要なことは、平常心
です。

<7月生まれ>
周囲の人々の為に、あなたの隠された能力が使われる一週間となりそうで
す。あなたの気配りが、きっと誰かを助けるはずですよ。

<8月生まれ>
あなたの人生にとって、大きな贈り物が届くかもしれません。ただそれは
物質的なものではなく、精神的なものなので、あなたの感性が試されそう
ですよ。

<9月生まれ>
忙しすぎて体がSOSを出してはいませんか。倒れてしまう前に、今は休養
を取ることを心がけて。休んで体調を整えることも、仕事の一部ですよ。

<10月生まれ>
他人の意見を受け付けず、自らの道を貫こうとはしていませんか。今週あ
なたに必要なことは、バランスです。時には笑いが必要なことも思い出し
てね。

<11月生まれ>
自分に自信が持てず、ネガティブ思考に陥ってはいませんか。誰かに嫉妬
心を持つならば、あなた自身の自己肯定がすべての解決策です。

<12月生まれ>
決断力が冴えています。あなた自身、そして家族や周囲のために、今、行
動する時です。大いに動いてね。




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【3】◇◆ただ今受付中!◆◇
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   ◎○◎〜 いにしえからの富士山信仰の道を行く 〜◎○◎
          
         《TENの富士登拝 2016》
     

            2016年 8月2日(火)〜 8月5日(金)

                      43,000円(税別) 
                       
            (3泊4日で参加できない方はご相談ください)
            2泊3日でも対応可
       
       募集人員  12名  最低施行人員 5名
                   (定員になり次第締め切ります)

         
         http://www.office-ten.net/j/fuji/tohai/2016t.html


◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜
    
古来より霊峰として仰がれている富士山。
江戸時代、富士信仰が広まってからは
「御師」と呼ばれる特別な役割を持つ宿坊に泊まり、
祓いを受けてから、富士の御山に向かっていました。
「六根清浄」の掛け声とともに自らを清め、
一歩一歩霊峰・富士を登る。
それが富士登拝とよばれてきたものです。
しかし、時代は移り変わり、今では、レジャー感覚で、
日本一高い山を急ぎ足で登る夏山登山が主流となっています。

そんな中、私たちは、2008年より日本人としての心を取り戻すべく、
古から変わらぬ富士登拝を始めました。
お世話になる御師の家は、450年続く
北口本宮浅間神社の神官さんのご自宅です。
登拝の朝、祈祷殿でお参りし、下山後も御師の家で
昔ながらに直会(なおらい)をします。
登拝は昔ながらの装束を身に着け、ゆっくりと登るので
体も心もリラックスし清らかな状態で富士山と向き合うことができます。
また、今回は一合目から登拝する組と、
五合目から登拝する組に分かれ、それぞれのペースで
ご参加いただけるよう配慮いたしました。(山小屋で合流します)

今年、本来の富士の御山に登ってみたいと思われている方、
ぜひご一緒しませんか?

◆ツアー代金に含まれるもの
・東京〜富士山 往復交通費/富士登拝代/特別ガイド代
・歴史民俗資料館入館料/御師の家・山小屋 宿泊代/朝・夕食代/
 保険代

◆ツアー代金に含まれないもの
 昼食代/正式参拝初穂料/焼印・ご朱印代

お申込みの方に、別途、装束についてご案内いたします。
(行衣・金剛杖など)
以前、「TENの富士登拝」に参加された方は、
前回と同じものを今回もご利用ください。



 詳細は…
 http://www.office-ten.net/j/fuji/tohai/2016t.html

◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜◎○◎〜

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【4】◆◇募集中◆◇
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●太古からの祈りの場で、鎮魂神事のお手伝いご一緒いたしませんか●
 
       人         
       ̄Y ̄*
         天河太々神楽講2016
          『天の川に祈る』☆
      
   奈良・天河神社七夕祭 お手伝いワーク (講元 天川 彩)
      平成28年8月8日(月)〜8月10日(水)
       
      ☆今年の旧暦七夕は8月9日(火)です。


    http://www.office-ten.net/tatakagura/t-2016.html

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奈良県吉野の山里で、千三百年続いている天河神社。 
年に一度、旧暦七夕に行われる七夕祭は、天河で私たちが自然界、
そして大宇宙の中で生かされている「命」に感謝をしながら、
それぞれに繋がる「命」に思いを馳せる大切なご神事です。

例年、旧暦七夕の夜には、萬霊の御霊供養、先祖供養として、燈篭に
御光を灯し清流の天の川へ浮かべお流しする神仏習合の行事が行われて
きました。 

しかし紀伊半島を襲った豪雨による大水害で、天の川流域も被災し状況
が一変した為、「天の川七夕神事 供養燈花」と称する行事が行われる
ことになりました。

これは、供養名を書き記した入れ物に清水を張り
そこに浮かべられた蝋燭に一晩火を灯すというものです。
翌朝、採燈護摩の中で護摩木と共に供養燈花もお焚き上げされます。

ご先祖様の御霊はもとより、すべての人々、森羅万象すべての命の
御霊供養と世界の平和を祈る天河神社の旧暦七夕祭。

神社から白作務衣をお借りして七夕祭の前日準備から当日、そして翌日
の片づけまでの3日間、無垢なる状態で、祈りの時間を過ごします。

特別な場所で、特別な時間、ぜひご一緒いたしましょう

*:.。..。.:+・゚ ゜゚・*:.。..。.:+・゚ ゜゚・*:.。..。.:+・゚ ゜゚・*:.。..。.:・*


平成28年8月8日(月)〜8月10日(水)

■参加費 36,000円(税別)
   2泊3日 食事つき 
 宿泊『本家 柿坂』別棟

■現地集合・現地解散
お申し込み頂いた方には交通機関などの詳しい資料を送付いたします


『天河太々神楽講・天の川に祈る』によせて・・・

自然の中に神々があるというアニミズム的な考えは、私たちのはるか遠
く5千年以上も前の縄文時代の祖先たちから、脈々と続いてきました。
その生命観は、今も日本の神社の中で生きつづけていますが、中でも、
宗教という枠を越え、国や人種、性別、年齢、全ての枠をも越えて、
開かれているのが天河神社です。太古からの聖地として空海や世阿弥を
はじめ多くの先人たちが、自らを見つめる場として、また芸を奉納する
場として訪れています。

天河太々神楽講に講元として、皆さんをご案内する役目を賜ってから今
年で15年目を迎えます。講元とは指導者ではなく、人と大いなる根源
とのつなぎ役です。私は天川の名を名乗らせていただいているので、
毎年この七夕祭の折、感謝の意味も込めて講元をさせていただいており
ます。

この「天の川に祈る」と題したワークは、自らの中にある「祈り」と
「願い」を改めて確認し、同時にご神事のお手伝いをさせていただくこ
とで、無垢なる自分と向き合います。
お祭り前日の準備や社殿の掃除、御神事当日のお手伝い、そして翌日の
片づけ終了まで、神社の方々、地元の村の方々と共に過ごす時間は、大
変貴重な時間となることでしょう。
本年も天河における七夕祭りの御神事手伝いへ皆様をお繋ぎしようと思
います。

ご自身の根源と繋がりたいと思っていらっしゃる方、どうぞお待ちいた
しております。
                      講元 天川 彩

詳しくは…
http://www.office-ten.net/tatakagura/t-2016.html


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【5】◆◇編集後記◆◇
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来週は、熊野へ行ってきます。熊野那智大社の例大祭へ参列です。那智
大社の宮司様が変わられて、新しく着任された宮司様とは、今回、初の
ご挨拶となります。今後、どのようなご縁が繋がっているのか。新たな
る始まりが楽しみです。
                       aya