2015/12/18━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


     ☆★☆ TEN's magazine 第696号  ☆★☆   
  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net
こんにちは!天川 彩です。

師走がいよいよ押し迫ってきましたね。
そんな中、私は前号のメルマガでもお伝えしましたように、宮崎県の
奥日向で行なわれている「銀鏡神楽」に行って来ました。

いや〜。素晴らしかったですよ〜。

今週のコラムには、その神楽のことについて書こうと思っているので、
冒頭ではほどほどにしておきますが、久しぶりに新たに出あった世界
に感動しっぱなしでした。
各地に残る素晴らしい文化風習に触れる度に、日本という国に生まれ
て良かった、と実感します。いつか、皆さんを銀鏡へご案内できる日
が来たらいいな…と漠然とですが思っています。

さて。来週はいよいよクリスマス。皆さんは、どのような過ごし方を
されるのでしょうか。私は例年通り、家でイブを過ごします。ささや
かなホームパーティをするだけですが、そんなささやかさも、ほのぼ
のとして好きです。

クリスマスといえば、欠かせないのがプレゼント。
皆さん、準備は終えられましたか?

先日よりお伝えしていますが、年内最後のイベントとして「Hopiショッ
プin下北沢」を明日と明後日、下北沢で行ないます。

クリスマスにピッタリな、お手軽なアクセサリーや可愛らしい冬物小物。
自分ご褒美用としてオススメのホピジュエリーやカチーナなど、沢山揃
えて皆様のお越しをお待ちしております。勿論、クリスマスラッピング
もお任せください。

OPENは12時から。勿論、根津のお店もクリスマスバージョンで営業して
おりますので、タイミングが合いそうな方は、下北沢の2日間限定ショッ
プか根津のホピショップへ是非、是非、お越しください。

また、先週もお知らせしましたが1月の「富士極上の旅」ただ今募集中
です。「!」と思われた方、是非ご一緒いたしませんか?

それから、先々週で締め切ったボリビアツアーですが、先日キャンセル
が1名出ました。部屋の都合上、女性の方限定で申し訳ないのですが、
今からでも、ギリギリ1名様申し込み間に合います。

まるで宇宙空間に漂っているような錯覚になるというウユニ塩湖の星空。
鏡張りの足元に、天空の星空が映る360度の大パノラマ…。
そして、チチカカ湖で伝統的な暮らしをしている人々のもとを訪問する
TENのボリビアツアー。
http://www.office-ten.net/bori/2016top.html

TENでのボリビアツアーは、多分、今回が最初で最後だと思います。
迷われている方、ぜひ!

今日のコラムは「受け継がれているもの」です。

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【1】◆◇コラム・風の紋様◆◇
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□「受け継がれているもの」


宮崎県の奥日向と呼ばれるところに、銀鏡地区がある。周辺には縄文遺
跡があり、太古よりここで人々が営みを続けてきたことがうかがえる。

銀鏡と書いて「しろみ」と読む。この場所は日本神話と繋がっている。

神代の昔、高天原から降り立ったニニギノミコトは、ある時、美しい娘
コノハナサクヤヒメと出会う。結婚の許しをもらおうと、父親であるオ
オヤマツミに会うと、姉のイワナガヒメも共に嫁にして欲しいと言われ
る。しかし、イワナガヒメの顔を見たニニギノミコトは、好みに合わな
いからと返してしまう。

拒絶されたイワナガヒメは、自分の顔を鏡で見るのだが…あまりの醜さ
に驚き、鏡を遠くへ投げ飛ばす。鏡は奥日向の龍房山の木に引っかかり、
異様な光を発するようになる。昼夜問わず白く見えたので、里人たちは
やがて、この地を「白見」と呼ぶようになった。

鏡が飛んだ地に住むと決めていたイワナガヒメは、この噂を聞きつけ、
龍房山の麓に暮らすようになる。その鏡が白銅鏡であったことから、後
にこの地は「銀鏡」と記すようになった。その鏡をご神体とするのが
「銀鏡神社」である。

そんな「銀鏡神社」で、五百年続く神楽がある。国の重要無形文化財に
指定されている「銀鏡神楽」だ。

十二月十四日から十五日まで、毎年、夜を徹して神に舞が奉納されるの
だが、その時、神として崇められる「面様」と呼ばれている神楽面が登
場する。

神楽の中で「面様」を着けた舞人が登場すると、村人たちは一斉に白紙
に包んだお賽銭を投げ、二礼ニ拍手するのだ。まさに神人合一。ホピが
カチーナ面を着けた時と同じだと思った。

神楽は修験の流れを汲み、問答を行なったり真剣で舞うものがいくつか
あったのだが、中でも感動したのが「綱神楽」又は「蛇切り」とも呼ば
れている神楽だ。祝(ほおり)という何人かの舞手が踊った後、龍の頭
をつけた二体の藁蛇が置かれ、刀で切り落とすのだが、これは智験で人
の中にある邪念を切り祓うものだそうだ。

「邪は外にあらず我が内にあり」というところだろう。

一糸乱れぬ舞いや拍子は、稽古のたまものだろうが、とにかくこの集落
の人々は強い信仰心で神楽を奉納している。私はそう肌身で感じた。

また、この集落は、縄文の頃からの狩猟文化を守り続けている。
長野県の諏訪大社にも、御頭祭という狩猟の神事が残されているが、こ
の銀鏡神社の神事も、まさに狩猟神事といえるものだった。

神楽の祭壇には、猪頭が七頭あがっていた。猪の数はその年によって異
なるらしいのだが、それらは神への捧げものではなく、神そのものだと
ということだった。

そして、夜神楽が終了した翌朝。銀鏡川の河原で行われた「ししば祭り」
は、まさに原始の神事、命の神事ともいうべきものだった。

古来から変わらぬ狩法の作法にのっとった、年に一度行なわれる鳥獣へ
の供養祭だという。神が肉を背負い恵みをもたらしてくれたことへの感
謝をあらわす神事でもあるということだったので、アイヌのイオマンテ
や、マタギのケボカイとほぼ同じ意味合いのようだ。

河原に上、中、下と神籬となる御幣が置かれ、中座に祭壇が設けられて
いた。同時進行で少し離れたところに火起しの場もつくられている。そ
こで、神として祀られた猪の頭が決まり事に則って準備されていたのだ
が、まずは左耳だけ切り落として7切れを串に刺し御幣の横に置かれて
いた。猪の御霊がそのままあるようだった。

ちなみに、左耳を添えるのは、神の座が右より左の方が高く神聖である
こと、そして耳は祝詞の音霊を聞き届ける事が出来るからだそうだ。

猪頭はじっくりと焼かれていた。きちんと焼き上げるほど、神の霊力が
あがり供養になるらしく、焼いている中で祝詞があげられていった。

祝詞が終わると、その場にいた全員に清めのお神酒が配られ、最後に竹
串に刺した猪の頭の肉を直会としていただいた。

まさに命をいただき、その循環に感謝する神事だと実感した。

縄文の世から今に受け継ぎ、森羅万象、命への感謝の祭りが今に続いて
いる。そして、次世代を担う子どもたちが神楽に参加している姿を見て、
日本の未来に希望を感じた。師走の中、宮崎へ行き大切なことを受け取
って来た気がする。


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【2】◆◇TEN’s占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、
 気楽に読んでくださいね。

[メディスンカード]で一週間の運勢を占ってみました。

 2015年12月19日(土)〜12月25日(金)
 
<1月生まれ>
完璧を目指そうとして、息も絶え絶えではありませんか。今週は手を抜
いて、気も休めてください。休憩も大切ですよ。

<2月生まれ>
気持ちが焦り、前が見えない状態ではありませんか。今週は、あるがま
までいいことを思い出して、自然に任せて行くと、良い方向に解決する
はずですよ。

<3月生まれ>
目先に囚われて、大切なことを見落としていませんか。応急処置でその
場をしのごうとはせず、長期的な対策をきちんと考えてみてね。

<4月生まれ>
白か黒かハッキリさせようとはしていませんか。世の中には、中間の色
もいろいろあるということを思い出してね。

<5月生まれ>
今までのあなたから、次のあなたに移り変わる時です。恐れを手放して、
積極的に動いてみてね。

<6月生まれ>
人のうわさ話に参加したり、約束をつい破ったりしてはいませんか。信
頼を失う前に、今一度、あなたの言動や行動を見直してみてね。

<7月生まれ>
悟ったつもりになって、人に上から目線で話をしてはいませんか。あな
たに今必要なことは、謙虚さです。

<8月生まれ>
ストレスで、身も心も疲れ切った状態ではありませんか。今週あなたに
必要なことは、深呼吸です。新鮮な空気を思いきり吸って、リフレッシ
ュしてね。

<9月生まれ>
表面上ではなく、本質的なことに向き合う一週間となりそうです。煮詰
まった状態ならば、気心知れた人と、笑う時間を持つと良さそうですよ。

<10月生まれ>
あなたの知恵が生かされる一週間となりそうです。また、才能や愛もパ
ワーアップしそうなので、充実した時間が過ごせそうですよ。

<11月生まれ>
現実逃避をしてはいませんか。今週あなたが取り戻すべき事は、誇りで
す。あなたらしいあなたを思い出してね。

<12月生まれ>
大空を舞うチャンスがやって来ました。勇気を持って飛び出してみてね。
きっと、次へのステップが待っているはずですよ。



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【3 】◇◆新春 お年玉企画◆◇
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       ≪2016年≫年初め  大人・お年玉の旅
                      『極上 富士三昧ツアー』
 
      〜ダイヤモンド富士と冬花火の富士、
             そして紅富士を堪能する旅〜
       
         
          2016年1月23日(土)〜1月24日(日)
          1泊2日 29,800円(税別) 東京発着
           〈交通費・宿泊費込み!!〉

           最低催行人員 6名

            ━━━―…‥・★詳細は★━━━―…‥・  
        http://www.office-ten.net/2016sinsyun/t.html

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日本一の富士の山。
できることなら年の初めに手を合わせ、
新しい年が良い年になるよう願掛けをしたいもの。

2016年は申年。
富士山は庚申年に一晩で湧き出たという伝説があり、
申年に富士山に登拝すると、
普段の何倍もご利益が得られるといわれているのです。

そんな申年の初め、ご案内する富士山は、
まるで大人にとってのお年玉のようにワクワク胸躍る旅。
 
富士の要「北口本宮浅間神社」と
富士山最古の浅間神社といわれている
「御室浅間神社」での両参り。
富士山をご神体とした二つの由緒ある神社で、
まずは今年一年の良縁を祈りましょう。
 
その後は、冬の限られた期間だけに見ることができる大自然と
富士山との共演が待っています。

まずは、山頂に太陽が重なり眩いばかりに光り輝く
『ダイヤモンド富士』。

富士山を背景に、冬の夜空に舞う花火が美しい
『冬花火の富士』。

さらには、真っ白な雪山が朝焼けに染まる
『紅富士』。

そして…
最上のおもてなしの温泉宿で美しいお料理を堪能したり、
富士山を眺めながら露天風呂を楽しんだり
富士の伝統工芸「カゴ編」にも挑戦してください。

 心ゆくまで日本の象徴、富士山を愛でながら、
新たなる年を寿ぎましょう。

新春の大人のお年玉旅。ぜひご一緒いたしませんか?

 
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【4】◆◇編集後記◆◇
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来週金曜日、25日(金)午後7時半からNHK総合で「魅惑のソノタ」
というバラエティ番組が放送されます。長女が司会をしておりますので
よろしければご覧ください。私は、多分年内最後のメルマガを書いてい
る最中のような気がするので、録画して見ようと思います。
                      aya