2015/03/20━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


     ☆★☆ TEN's magazine 第657号  ☆★☆   
  

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 こんにちは!天川 彩です。

明日は春分の日ですね。昼と夜の時間がちょうど半分になる日だとい
うことは、皆さんご存知の通りかと思いますが、それでは、なぜ祝日
なのかご存知ですか?

実は、春分の日は「自然を称え、将来のために努力する日」と法律で
定められているからなのです。ちょっとビックリですよね。

太古より人間は、太陽の動きや月の満ち欠けを重んじながら暮らして
きました。春分の日の頃には、動物たちも長い冬眠から覚めて動き始
めることから、春の訪れを祝う日とされてきたようですが、仏教思想
が入ってきたことにより、祖先と繋がる日ともなったのです。

仏教では、極楽浄土を彼岸、いま私たちが生きているこの世界を此岸
といい、彼岸は西に、此岸は東にあるとされています。春分の日と秋
分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むことから、彼岸と此岸が
直線状に繋がっている時と考えられるようになりました。

明治に入り、宮中で春分、秋分に「皇霊祭」と呼ばれる祖先を祭る日
が定められたことで、一般市民の間でも広がり祭り日となりました。
そして1948年、先に書いたように春分の日は、「自然を称え、将来の
ために努力する日」と定義され祝日になりました。

余談ですが、秋分は、「祖先を敬い、亡くなった人を忍ぶ日」として
祝日になっています。それは、春分で自然を称え恵みをもたらした山
の神が里から山へ送る祭りが各地で行なわれていたことに由来します
が、そもそも山の神は祖先であると考えられていたからです。

山の神が里に降り、また山に帰る。
その考え方は、ホピの人々と同じなのです。カチーナ(精霊)たちは
ホピの尊い祖先たちでもあり、サンフランシスコピークスという山か
ら、冬至の時にホピの地にやってきて人々と共に暮らし、夏至になる
と山に戻るのです。

冬至の祭りは、ほとんど人目に触れない祭りですが、夏至の祭りは、
豊富に採れた食物を添えて、盛大に行なわれます。

祖先に感謝することって、大切ですよね。

さーて、七年ぶりの特別企画 「善光寺・戸隠神社 両詣でツアー」
先週から始まりましたが、早速、お問い合わせやお申し込みいただ
いています!

善光寺のご開帳と戸隠神社の式年大祭は、それぞれ七年に一度行な
われており、前回の2009年にも両詣でツアーを企画したので、月日
が巡るのは早いな〜と感慨深いです。

戸隠に関しては、天河から勧請された、特別な弁天様の話しを先週
書きましたが、今週は善光寺のことに触れたいと思います。

皆さんは、善光寺の仏様が、日本最古の仏様だということ、ご存知
でしたか??七年前、ツアー中に参加者の皆さんに、この物語をお
話いたしましたが、今週はメルマガでご紹介したいと思います。
コラム…ではないので、物語、という項目にしました〜。

少し長い話ですが、読んでみてください。

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◇◇今日の目次◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇ ◇◇
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 1・物語===============「善光寺の阿弥陀如来様」
 2・TEN’s占い========今週は「タロットカード占い」
 3・募集開始!=======「善光寺・戸隠神社 両詣でツアー」
 4・TEN’sショップ===「花粉症対策にWジンジャーセット」
 5・編集後記===================「あとがき」
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【1】◆◇物語◆◇
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□「善光寺の阿弥陀如来様 」


日本に仏教が入ってきたのは、飛鳥時代。

百済の聖明王から欽明天皇へ贈られた仏像を巡り、曽我氏と物部氏が
対立した事は広く知られています。曽我氏が勝ったことにより、日本
に仏教が正式に入ってくるわけですが…

その、聖明王から欽明天皇へ贈られた仏像こそが、善光寺のご本尊さま
なのです。

その物語をこれから書くことにいたしましょう。


むかしむかし、お釈迦様が生きていらした時代のこと。

天竺(インド)の毘舎離(びしゃり)という国に、月蓋(がっかい)長
者という人がいました。
大富豪だったので何一つ不自由していなかったのですが、お釈迦様が托
鉢に行っても、長者は何ひとつ差し出すこともしない、自分の利益だけ
に執着した貪欲な男でした。

そんな長者に、50歳を過ぎて待望の娘が産まれました。

如是姫(にょぜひめ)と名付けて溺愛していましたが、あるとき悪病が
国中で起こり、如是姫も伝染してしまいました。死にかけている娘をど
うにか治してもらおうと、次々医者にかかりましたが、どの医者も治す
ことが出来ませんでした。そして最後に訪れた医者に、この病はお釈迦
様しか治せないと告げられるのです。

死の淵にいる愛娘を前に、月蓋長者はそれまでの自分の行いや考え方を
大いに反省し、お釈迦様に救いを求めに行きました。

お釈迦様は、長者の心に触れ「西方の極楽にいる、阿弥陀如来、観音菩
薩、勢至菩薩に向かい、五体投地をして一心に祈りなさい」と伝えたの
です。家に帰った長者は、言われた通り祈り続けました。

すると、まばゆいばかりの光を放つ1尺5寸ほどの三尊が一体となった阿
弥陀如来が現れたのです。その光は、死の淵を彷徨っていた如是姫の枕
もとにも届きました。するとその瞬間、たちどころに如是姫の病が治っ
たのです。更には国中の病人たちも、見る見る回復していきました。

月蓋長者は、その全てに感動して、霊験あらたかな阿弥陀如来のお姿を
そのまま写せないものか、お釈迦様に相談しました。

お釈迦様は、快く承諾し、弟子の目連を竜宮城に遣わして、第一の宝で
ある質の良い金、閻浮檀金(えんぶだごん)を分けてもらってきました。

目連はこれをお釈迦様に差し上げると、お釈迦様はその金を湯のように
沸き立たせ鉢に入れてお祈りしました。すると、どうでしょう。たちど
ころに阿弥陀如来像が現れたのです。

以後、この阿弥陀如来像は天竺で数多くの人々を救いました。

時代が移り変わり、やがて阿弥陀如来像は百済国へと渡りました。

この時の百済の支配者は聖明王でした。実は聖明王は月蓋長者の生まれ
変わりだったのです。しかし聖明王は前世のことなど知る由もなく、悪
行を重ねていました。そんな聖明王のもとに阿弥陀如来像がやって来た
時、過去の因縁を話したのです。すると聖明王はたちどころに改心し、
良人となり、阿弥陀如来像は宮中に安置されました。こうしたことで、
百済の人々は救われていきました。ただ、しばらくすると、次なる目的
地は日本(倭国)であると阿弥陀如来像は言い始めたのです。

聖明王はその仏像を、日本の欽明天皇のもとへ送ることにしたのです。

日本では、仏像以前、仏教そのものがまだ入っていませんでした。そこ
で欽明天皇は、この仏像を拝むべきか会議を開き、仏教推進派の蘇我氏
と、反対派の物部氏が真正面から対立しました、結局、蘇我氏が勝利し、
仏教が正式に日本に入ってきたのです。天皇はこの仏像を蘇我氏に預け、
蘇我氏は屋敷内にお堂を建て供養しました。

丁度そんな頃、日本に悪い病が流行り始め、物部氏は国に阿弥陀如来像
を入れたせいだとして、蘇我氏の屋敷を焼き討ちにしましたが、仏像だ
けは燃えなかったのです。

叩き壊そうとしても潰れないことに腹を立てた物部氏は、とうとう難波
の堀江に投げ捨ててしまったのです。

それから時代が下り、信濃の国の麻績郷(飯田市)に住む、本田善光と
いう人物が都の飛鳥にやって来た帰り、たまたま難波の堀江の前を通り
かかりました。その時、何処からともなく「善光、善光…」と呼ぶ声が
するのです。不思議に思い水の中をのぞき込むと、黄金の仏像が浮かん
でいました。

仏像は、善光こそが月蓋長者、聖明王の生まれ変わりで、阿弥陀如来に
仕えてきた者であることを告げ、この国でも多くの衆生を救うために共
に働くことを伝えたのです。

善光は、丁寧に拾い上げると、故郷まで仏様を連れて帰ることにしまし
た。故郷の家に戻り、清浄な臼の上でしばらく安置していたのですが、
水内群芋井の郷(長野)に行きたいというので移すことになったのです。

こうして、善光は阿弥陀如来像と共に、水内群芋井の郷で暮らすことに
なり、家の横にお堂を建てて、阿弥陀如来像を安置し供養するようにな
ったのですが、なぜか朝になるとお堂から善光の自宅のほうへ仏様が帰
ってくるのです。結局、善行は自宅の中で安置することにしました。

阿弥陀如来の霊徳は、少しずつ人々の知るところとなり、遠路はるばる
参拝にやって来る人も増えてくるようになりました。

そんな善光には善佐という息子がいましたが、惜しくも死んでしまいま
した。善光は、嘆き悲しみながら阿弥陀如来に相談すると、早速、閻魔
大王にかけあって、善佐を生き返らせてくれるよう頼んでくれたのです。

善佐はこの世に戻る前、閻魔大王の計らいで地獄見物をさせてもらいま
した。その道中、皇極天皇が連れていかれる姿を見たのです。実は、ま
さにその時、皇極天皇は生死を彷徨っている最中でした。そこで生き返
ってきた善佐が善光に伝え、善行は阿弥陀如来に伝え、この世に戻して
くれるよう頼んだところ、皇極天皇も、奇跡的にこの世に戻ってくるこ
とが出来たのです。

そうして息を吹き返した皇極天皇は、善光と善佐の親子を都に呼び、心
からの礼を伝えると共に、善光には甲斐守、善佐には信濃守に任じたの
です。

更に善光の家は、阿弥陀如来像を安置する、立派な如来堂が建立されま
した。

そして、この寺の名は善光寺と名づけられたのです。


■七年に一度、ご開帳される「前立本尊」とは、善光寺の御本尊「一光
三尊(いっこうさんぞん)阿弥陀如来」の御身代わりとして全く同じ姿
で造られた仏様です。善光寺の御本尊は白雉5(654)年、善光寺が建立
されて以来、ずっと秘仏でありその姿は僧侶でも拝むことは出来ません。

しかし、鎌倉時代に唯一仏師が許され、全く同じ姿の「前立本尊」が造
られました。数え年で七年に一度の御開帳の時だけ、特別にその御姿を
拝むことができるのです。


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【2】◇◆TEN’s占い◆◇
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所詮、天川 彩が占っているものですので、あまり深刻にとらえず、気
 楽に読んでくださいね。

[タロットカード]で一週間の運勢を占ってみました。

 2015年3月21日(土)〜3月27日(金)

<1月生まれ>
沢山の選択をしなければならない一週間のようです。人に頼りたくなる
かもしれませんが、後悔しないよう、頑張って自分で取捨選択してね。

<2月生まれ>
根気のいる作業が続く一週間となりそうです。出来る限り肩の力を抜い
て、作業そのものを楽しんでね。

<3月生まれ>
一つの到達点が見えてきそうです。でも、それは同時に次の出発点とも
なりそうです。奢り高ぶらず、前に進んでね。

<4月生まれ>
やる気が漲ってきそうな一週間となりそうです。これから始まることに
思いを馳せて、準備を整えてね。

<5月生まれ>
現実に目を向けず、空想の世界に浸ってはいませんか。今週は、地に足
をつけることを意識してね。

<6月生まれ>
芸術的な才能が開花しそうです。音楽やアート、映画などにふれたり、
大自然の中に身を浸したりしながら、五感をゆすぶってみてね。

<7月生まれ>
自分の意見に執着しすぎたり、また、人に依存したりしてはいませんか。
今週は、いつも以上にあなた自身の中心軸を意識してね。

<8月生まれ>
今週は、「言葉」がキーワードとなりそうです。大切な気持ちは、メー
ルなどよりも直接会って言葉で伝えてみてね。

<9月生まれ>
今までの働きが成果として現れてきそうです。また、思わぬお金が入っ
てきたり、施しを受けたりするかもしれません。幸せは、人と分かち合
ってね。

<10月生まれ>
心が安定し、幸せに満ち足りた一週間となりそうです。特に、家族や友
人、恋人などとの触れ合いで、Happyな時間が多そうですよ。

<11月生まれ>
思い込みや勘違いで、自分勝手な行動を取ってしまうかもしれません。
今週は、客観的に物事を見るよう心がけてね。

<12月生まれ>
望みが叶う一週間となりそうです。気持ちにも余裕が出てくるので、次
に向けてエネルギーを十分に蓄えておいてね。


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【3】◇◆ 募集中!◆◇
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      <<神と仏の祈り旅>>
 

       〜七年に一度の〜
       「両詣でツアー」

<「善光寺」ご開帳 と「戸隠神社」式年大祭に行く>      

   2015年5月15日(金)〜5月17日(日)
       39、800円(税別)2泊3日
          東京発着

    2泊とも社寺に縁の宿坊に宿泊します。
   
  http://www.office-ten.net/togakusi/top2015.html

(交通費・宿坊宿泊代・拝観料・精進懐石料理代・筆写代・ガイド代)

*筆写とは、神社での大祓祝詞を写経のように書き写していくもの
 です。宿泊した翌朝、お宿の神官様と共に、神前で自ら書上げた
 大祓祝詞を読み上げます。


戸隠神社と善光寺は、共に日本屈指の霊場です。

戸隠は、日本神話・岩戸開きに由来する神社として広く知られています
が古来より竜神信仰により水の神の地とされてきました。

平安後期には神仏習合の顕光寺が開かれ、戸隠の修験道場は、戸隠十三
谷三千坊として、比叡山、高野山と共に「三千坊三山」と呼ばれていま
した。
明治以降、戸隠は寺から神社へと移り変わりましたが、建物は、かつて
の神仏習合時代の風情をかもし出しています。

そんな戸隠神社では、今春、7年に一度という式年大祭が行われます。
これは、岩戸開きに由来する親子の神様が、七年に一度、再会する神事
で、期間中、様々な催しが行われています。

そして…

善光寺は「遠くとも、一度は詣れ善光寺。救け給うぞ弥陀の誓願」の言
葉が今に生きる大慈悲の地。日本では珍しく宗派に属さない祈りの寺で
す。

百済から1400年余り前に渡ったという日本最古の仏像は絶対秘仏。その
御姿は何人たりとも直接目にすることができない仏様ですが、こちらも
7年に一度、釈迦如来の化身といわれる「前立本尊」がご開帳となるの
です。

そんな、特別な時期の、戸隠と善光寺への有難い両詣り。
TENでは、七年の時を経て、再び皆様をご案内させていただける機会
を得ました。

善光寺では、以前もお世話になった宿坊に宿泊いたします。精進会席料
理がとても美味しいお宿で、早朝には執事の方にご案内いただいて、ご
開帳中の前立ち本尊をゆっくり拝ませていただきます。日本最古のご本
尊と結ばれる有難い時間は貴重です。

戸隠では、奈良の天河神社から勧請された戸隠九頭龍弁財天が祀られた
お宿に縁あって宿泊します。
また、宿泊する翌日は、奥宮奉告祭という特別な神事が行われる日。
どんな戸隠時間が待っているか、今から楽しみですね。

ゆったりと、祈りの聖地を参拝しながら、七年に一度という特別な時を
是非一緒に堪能しませんか?

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【4】◆◇TEN’sショップ◆◇
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        〜花粉症対策に うってつけ!〜


      <<<<■ Wジンジャーセット ■>>>>

    ●極上・根津ジンジャーティ(テトラパック16個)×2袋
      (自然農法 ウルトラ生姜×天の紅茶)

    ●食べる しょうがジャム(285g入り)×2個
      (高知県産 黄金生姜×はちみつ)

          ◎箱入りでお届けします◎

         送料無料!更に税込み!

             3500円

          2015年3月末までの特価です!

      http://www.office-ten.net/shop/ginger/k7.html


  加熱・乾燥して作られた生姜には、ショウガオールという成分が
  多く含まれています。
  ショウガオールにはアレルギーの原因となるヒスタミンの放出を
  抑える効果や鼻詰まりを抑える効果があることが最近の研究でわ
  かりました。

   「極上・根津ジンジャーティ」は、無農薬しょうがを天日乾燥
  させたウルトラショウガと呼ばれるスーパー生姜がたっぷり。
  「食べるしょうがジャム」は、高知県産の黄金生姜とハチミツが
  ジャムになった優れものです。

   そんなTENで取り扱うWのジンジャーをセットにして、今だ
   けサービス価格でお届けします。 通常価格より756円もお得
  ですヨ。

   (根津ジンジャーティ@1080×2食べるしょうがジャム@648×2
    箱代@200 送料@600 通常価格は合計で4256円になります)

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【5】◆◇編集後記◆◇
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来月早々、ホピの地に行くことにしました。ホピショップの仕入れが中
心ですが、GWには、近所のギャラリーを借りて2週間TEN’sリア
ルショップも開催するので、ナバホの手ごろで可愛らしいアクセサリー
類も沢山見つけて来ようと思っています。そうそう、そのリアルショッ
プに、アイヌのアシリ・レラさんの作品も沢山並びますよ。

詳細は、また追ってメルマガでお知らせしますね〜。お楽しみに〜!

                    Aya