2023/11/24 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆★☆ TEN's magazine 第1093 号 ☆★☆

━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

こんにちは!天川 彩です。

あっという間に11月も残り少なくなってきましたね。来週の
金曜日は12月なのかと思うとビックリするばかりです。

先週のメルマガで、土曜日まで北海道に行っていたことは書き
ましたが、北海道から戻った日曜日には、東村山の竹田商店工
場跡地で行われた『神々の謡』の舞台を観に行きました。この
舞台は「アイヌ神謡集」をこの世に残し僅か19歳でこの世を去
った知里幸恵さんの生涯を、女優の舞香さんが一人芝居として
15年演じ続けているものです。

縁あって、私は15年前の初演から何度もこのお芝居を観ていま
すが、まるで知里幸恵さんが憑依しているのかと思うほどの、
舞台に毎回感動しています。

私自身も、知里幸恵さんのことを細々ながらですが、人々に伝
えて続けて25年になります。今年9月には、一つの区切りとして
文京シビックホールで『アイヌ神謡集 刊行100年記念イベント
~知里幸恵と金田一京介が残したもの~「アイヌの叡智と言の
葉」』と題したイベントをプロデュースしたことは、メルマガ
読者の皆様でしたら記憶に新しい方も多いかと。

イベントはある意味、歴史的催しになったのではないかと思い
ますが、今回の舞香さんの一人芝居を観て、アイヌ神謡集刊行
100年への自分の思いが完結した様な、そんな感覚になりました。

昨日、友人がカフェに来てくれて、何気なくお喋りする中で
「過去が未来を作るのではなく、未来が過去を作る」と言った
言葉が、なるほどなぁと思わせてくれました。

100年後に、この様に光を浴びて取り上げられるだなんて、
知里幸恵さんも金田一京助先生も考えてはいなかったと思いま
す。

「あの時、これがあったから今がある」という話はよくありま
す。『その時、歴史が動いた』というNHKの番組がかつてあ
りましたが、その時、その瞬間はまさか歴史が動くことに繋が
るとは思っていなかったことが圧倒的に多いのではないでしょ
うか。

先々に振り返った時、その時に行ったことが、意味を持ってい
たことがわかる…。
私は「自分にできる精一杯」という言葉が大好きです。無理を
する必要も背伸びする必要もないですが、その時、自分に出来
る精一杯をしている限り間違いはない、と思います。

疲れていたり、やりたくないと思ったら、自分を精一杯、甘や
かしてダラダラするも良いと思います。いつも精一杯頑張って
しまうタイプのヒトは、自分を甘やかしてはダメだ、ダラダラ
してはダメだとか思いがちですよね。でも、自分を精一杯甘や
かしてあげることも、時には必要です。

ゆっくり休んだら、また頑張れる。この繰り返しで良いのでは
ないかと思います。

話が横道に逸れてしまいましたが、未来の自分が過去の自分を
見ると驚くことが沢山あるでしょうね。今の自分がいずれ未来
の自分をつくるのでしょうが、今していることが、ここから先
どの様になっているのかは、今は神のみぞ知る…ですよね。た
だ、未来の自分が、振り返って楽しめるように、やはり今を精
一杯生きたいと思います。

さてさて。
昨日から『糸魚川 ヒスイ展2023』が始まっております。昨日
は主にヒスイ作家の山田さん関係のお客様が多かったのですが
本日は、TENのお客様が沢山来てくださった一日でした。特に、
8月に開催した『新潟・縄文ツアー』のメンバーも大集結という
ぐらい、沢山やって来てくださり、賑やかな一日となりした。

今年で4回目の開催になりますが、今年は例年以上に勾玉の数
がもの凄く多く、圧巻です。
そんな沢山の勾玉の中から、皆さん上手にご自身にピッタリの
勾玉を見つけられているので、凄いなぁと素直に思います。

残すは明日と明後日の2日間。
トークショーも、勾玉とは何ぞや…という目からウロコのお話
を聴くことができるのでオススメです。

http://www.office-ten.net/hisui2023.html

それにしても、なぜ日本で唯一のホピ族専門店『Hopiショップ』
でヒスイ展をするのか。

そこには深い事情と、変化というか進化がありまして…。
Facebookには、色々と事あるごとに書いたのですが、

毎年晩秋恒例となってきた『糸魚川・ヒスイ展』今年はどうし
ようかと悩みました。コロナ禍は展示できるスペースの調整が
ついたのですが、今年はホピショップを含め全ての店舗が営業
中。

ただ、山田さんが作る糸魚川・ヒスイの勾玉は、ホピジュエリ
ー同様、特別な祈りのお守りアクセサリー。TENが開催する
のならば『Hopiショップ』の空間を使うしかない、と思ったの
です。

そこで、Hopiショップのカチーナたちは、火曜日ハミングバー
ドカフェに大移動させ、享ちゃんの縄文の絵画を数展、他にも
準備していた縄文グッズを並べました。

カフェはさしずめ『Hopiと縄文』というテーマの企画展示の様
な雰囲気に。

お越しいただくお客様の9割は、普通にカフェ利用で入ってこ
られるのですが、こうした感覚が好きなお客様が多くて、皆さ
ま興味津々。ありがたい限りです。ホピショップから移動して
きたカチーナたちは、なんだがいつもと違う環境を楽しんでい
るかの様で、私も楽しくなってしまいます(^^)

展示販売している縄文グッズも、なかなかお店の雰囲気に合っ
ていて、

享ちゃんの踊る縄文人の絵画や、青森・左京窯さんが作られた
遮光器土偶の一輪挿し、縄文紋様焼きのペンダント、ぬなかわ
ヒスイ工房・山田さんが作られた遮光器土偶の縄文オカリナや
胡桃の縄文カンザシなどが並んでいます。

普段は、サラ~っとした空気感のハミングバードカフェですが
こんな雰囲気もとても面白いです。

ぜひ、今週末、タイミングあうようでしたら、糸魚川・ヒスイ
展とハミングバードカフェ、あわせてお越しください♪

それでは、どうぞ皆様、良き週末をお過ごしください。

aya