• 2023/09/02 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ☆★☆ TEN's magazine 第 1081号 ☆★☆

    ━━━━━━━━━━━━━ http://www.office-ten.net

    こんにちは!天川 彩です。
    先週、メルマガやはりお休みとなってしまいましたね。ごめん
    なさい。4年ぶりとなるTENの旅企画。新潟縄文ツアーへと皆様
    をご案内しておりましたが、いや~楽しかったですよ。手前味
    噌もいいところですが、ホントTENの旅企画は、他では味わえ
    ない魅力満載の旅だなぁ…と改めて思います。

    糸魚川でのヒスイ拾いでは、見事にヒスイを見つけた方もいて
    拍手喝采!また縄文鍋を囲んだり、2日目に泊まった温泉旅館で
    は、みんなでUFOを見たりと大興奮。最終日は火焔土器の美しさ
    に圧倒されましたが、長岡の花火館にも行き、花火と共に人の
    心の美しさにも触れました。

    参加いただいた皆様にも、きっと喜んでいただけたのではない
    かと思います。

    皆様ご存知の通り、私たちはコロナ禍に3店舗お店が増え、ホピ
    ショップも再開したので合計4店舗。これらの店の運営をしてい
    ると、以前のように沢山のツアーを企画し、皆さんをご案内す
    ることは難しいのですが…。

    それでも、私たちならではのツアーを企画したくなった時には、
    またこのメルマガを中心に募集いたしますので、その際にはぜ
    ひご参加くださいね。

    さてさて。
    今年、私が腹を決めて企画をすすめております、
    『アイヌ神謡集』刊行100年記念イベント
    「アイヌの叡智と言の葉」~知里幸恵と金田一京助が残したもの~
    も、いよいよ来週となりました。

    昨年は、細野晴臣さんを天河神社に34年ぶりに迎える催しを行い
    ましたが、今年はこのイベントがなんと言っても大きくて…。

    規模に関していえば、さほど大きなものでは無いのですが、私ご
    ときが企画しても良いのだろうかという思いで、小心者のワタシ
    は内心ガタガタと震えているのです。

    でも、企画してしまったのですから頑張らないと、ですよね。

    で…私が作詞をした歌も、この日初披露です。
    前にもメルマガで少し触れましたが『永遠の謡』という曲です。
    作曲はRyncoさん。もちろん私が歌うわけではなく、Ryncoさんで
    もなく、アイヌのスズサップノ良子さんが歌ってくださいます。

    とっても素敵な曲なので、ぜひ、当日多くの方に聞いてもらいた
    いです。

    もちろん、金田一秀穂先生の「知里幸恵と金田一京助が残したも
    の」という講話や、木原仁美さんのアイヌ神謡集・序文の朗読も
    楽しみです。

    アイヌユーカラの現代における名手・スズサップノ良子さんが
    『アイヌ神謡集』から選んだ物語の語りも貴重です。

    そして座談会は僅か30分。上手にみなさんのお話を私が引き出す
    ことが出来るのか…。不安もありますが、素晴らしい催しになる
    ことしか、想像できません。

    そんな訳でぜひ、皆様にお越しいただきたいです。 

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         アイヌ神謡集 100年記念イベント
           『アイヌの叡智と言の葉』

        9月7日(木)18時開場 19時開演
        文京シビックホール・小ホール(2F)

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    ≪参加費≫ 3,000円

    ≪出演者≫ 

    【講話】金田一秀穂先生 
    (金田一京助の孫/言語学者)

    【朗読】木原仁美さん
    (知里幸恵の又姪/知里幸恵銀のしずく記念館・館長)
     
    【ユーカラ語り・歌】
    スズサップノ良子さん
    (現代におけるアイヌユーカラの名手)

    【座談会】
     金田一秀穂先生
     スズサップノ良子さん
     舞香さん(知里幸恵の生涯の一人芝居演者)
     ナビゲーター/天川 彩

    ≪お申込み・詳細URL≫ 

    http://www.office-ten.net/ainu/23top.html
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    天才と謳われたアイヌの少女 知里幸恵。
    そしてアイヌの精神文化に深い畏敬の念を抱いた
    稀代の言語学者 金田一京助。

    2人の奇跡的な出会いにより、言葉でのみ伝承されてきた
    アイヌユーカラ〈叙事詩〉が一冊の「アイヌ神謡集」として
    文の京・本郷の地で誕生しました。

    知里幸恵の記した「アイヌ神謡集『序文』」は
    豊かなアイヌ民族の精神性をうつした名文として
    世界中の人々に読み継がれています。

    今年は『アイヌ神謡集』刊行100年という節目の年。

    改めてこの本が世の中に誕生した意義を見つめ
    人間としての根源的な在り様、多様性と共生について
    これからの未来を考えるきっかけになればと思っております。

    皆さまと時を共にできますこと心より楽しみにいたしており
    ます。

    最後に…皆さんのプロフィールをご紹介します。


    ●金田一秀穂 profile

    *講話「知里幸恵と金田一京助が残したもの」
    *座談会

    1953年東京都生まれ。祖父・金田一京助(言語学者)、父・金田
    一春彦(国語学者)に続く、日本語研究の第一人者。
    上智大学文学部心理学科卒業。1983年東京外国語大学大学院修了。
    日本語学を専攻。その後、中国大連外語学院、イエール大学、コロ
    ンビア大学などで日本語を教える。ハーバード大学客員研究員な
    どを経て、現在は杏林大学外国語学部名誉教授、政策研究大学院大
    学客員教授。親しみやすいキャラクターでテレビ出演も多く、「N
    HK日本語なるほど塾」で『ようこそ!言葉の迷宮へ』、「世界一
    受けたい授業」「雑学王」「Qさま」など、お茶の間でも親しまれ
    ながら、日本語の魅力を伝え続けている。

    主な著書に、『適当な日本語』(アスキー新書)、『「汚い」日本
    語講座』(新潮社)、『ことばのことばっかし』(マガジンハウス)
    『お食辞解』(清流出版)、『オツな日本語』(日本文芸社)『金
    田一家、日本語百年のひみつ』(朝日新聞出版)など。


    ●木原仁美 profile

    *朗読「アイヌ神謡集 序文」
    *座談会


    1974年 登別生まれ。千葉県佐倉市在住。専修大卒。「知里幸恵 
    銀のしずく記念館」三代目館長及び「東京・アイヌ文化交流センタ
    ー」所長代理兼任。

    知里幸恵さんの功績を伝える記念館の設立に尽力した、幸恵の姪・
    故横山むつみさんと漫画家・横山孝雄さんの長女。幼少期に登別で
    過ごした後、家族と共に東京へ。
    両親が「関東ウタリ会」の活動をしていたことから自宅は事務局と
    なり、幼い頃からアイヌの文化が交流する中で育つ。中学3年のと
    き中川裕・千葉大名誉教授のもとでアイヌ語を学びはじめ、2008年
    『アイヌ神謡集』の序文をアイヌ語で翻訳。

    知里幸恵さん、アイヌ神謡集、そしてアイヌ文化全般を広く人々に
    伝える為、日々活動中。


     
    ●スズサップノ良子 profile

    *ユーカラ語り「アイヌ神謡集」より
    *歌『永遠(トワ)の謡』

    北海道新冠生まれ。北海道千歳市在住。
    千歳アイヌ協会副会長。アイヌ伝統歌唱家。2021年アイヌ語弁論大会
    口承文芸部門 最優秀賞。本名・山田良子 
    スズサップノは曽祖母のアイヌ名

    『アイヌ神謡集』のCDなども手がけるなど著名なアイヌ文化継承者で
    あり、北海道ウタリ協会功労賞やアイヌ文化賞も受賞した故・中本ム
    ツ子を師に持つ、現代におけるアイヌユカラ(叙事詩)語り手の第一
    人者。
      
    2007年〜2009年北海道大学アイヌ先住民研究センター研究員として世
    界各地の先住民族と多数交流。以後、アイヌの唄を中心に文化発信活
    動の幅を広げ、子ども向けアイヌ文化授業も多数行う。
    2020年 育樹祭 秋篠宮殿下御前にて伝統唄披露。同年フランス ドキ
    ュメンタリー映画 [till tomorrow] 出演。

    他に札幌ドーム・ラグビーワルドカップpre-game-performance、Tokyo
    オリンピック2020 公式プログラム舞台、レバンガ北海道ハーフタイム
    パフォーマンス、野田秀樹舞台 「東京キャラバン」、2023 札幌雪祭り
    六花の祈り、G7 環境相会議 in 札幌レセプション等において、
    アイヌ舞台のメインヴォーカルとしても活躍。


    ●舞香 profile

    *座談会

    東京都生まれ。長野県阿智村在住。女優。
    2004年ユニット「ムカシ玩具」でE-1グランプリ全国大会に優勝。2006
    年舞香一人のプロデュース劇団として活動開始。中原中也、宮沢賢治、
    金子みすゞの三人の作家の詩と人生を綴った一人芝居作家評伝劇三部作
    を発表後。

    2008年「アイヌ神謡集」の著書である知里幸恵の生涯を描いた一人芝居
    『神々の謡』を発表。大絶賛され、ライフワークとして北海道をはじめ
    各地で15年に渡り上演を続けている。2012年からは、NPO法人犬猫みなし
    ご救援隊と共に『置き去りにされた命』『キミの手のなかの命』も上演。
    長野県阿智村に拠点を移してからは、村民と共に村民劇プロジェクトも
    行っている。


    ●天川 彩 (企画・構成)

    *ナビゲーター

    北海道北見市生まれ。東京在住。
    作家・プロデューサー。
    大手音楽プロモーション会社、新聞社系情報誌記者等を経て、1996年
    ラジオドラマシリーズ(朝日放送)で脚本家デビュー。自然派プロデュー
    サーとして数多くのイベント等を手がけ、また作家、コラムニスト、映像
    監督、フォトグラファーとして多岐に活躍。1998年自然の叡智と命の
    尊厳をテーマとした企画事務所「オフィスTEN」を設立。
    国内外の古層文化や先住民族の叡智などを25年に渡り伝え続け、近年は、
    平和の民と呼ばれるアメリカ先住民族ホピ族の専門店やカフェなどの経営
    といった多角的な方法で、それらのコンセプトをプロデュースしている。

    著書には、映画・TVドラマ化もされた『タイヨウのうた』(ソニーマガジ
    ンズ)などの小説の他、『熊野 その聖地たる由縁』(彩流社)や『HOPI
    平和の民から教えてもらったこと』(徳間書店)などがある。


    さぁ、どうでしょうか。
    今日のメルマガはいつもより長めになってしまいましたね。
    イベントは来週の木曜日なので、来週の金曜日、メルマガ発行の時には既
    にイベントが終わっていると思うと不思議な気持ちになります。

    ではでは、皆様素敵な週末をお過ごしくださいね。
              aya

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