2023/08/04 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆★☆ TEN's magazine 第 1078号 ☆★☆

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こんにちは!天川 彩です。

東京は毎日、毎日うだるような暑さですが、沖縄では台風が
停滞して大変なことになっていますね。どうかこれ以上被害
が出ませんように、お祈りするばかりです。

週末以降は九州方面に移動するということのようですし、皆
様気をつけてお過ごしくださいね。

それにしても、やはり人間は大自然には太刀打ちできないで
すね。

さて。

6月に第一報をお伝えしてから2ヶ月が過ぎてしまいましたが、
お待たせいたしました!!

前からお伝えしておりました『アイヌ神謡集 刊行100年イベ
ント』のホームページが完成しました。

来週のメルマガで詳しくお伝えいたしますが、募集は今日か
ら開始です!

金田一先生(金田一秀穂先生)からも、毎日のように今メー
ルいただき、凄く喜んでくださっていて、先生のお知り合い
の新聞社の関係者の方にも早速ご案内くださっています。

私が金田一京助先生をこよなく尊敬していることは、皆様ご
存知の通りかと思いますが、そのお孫さんであり、先生ご自
身も著名な秀穂先生に「知里幸恵と金田一京助が残したもの」
と題して講和していただくのは、凄いことだと思います。

また、知里幸恵さんの又姪(姪の娘)にあたる木原仁美さん
にアイヌ神謡集の序文朗読をしていただくのも、記念すべき
こと!

他にも色々盛りだくさんです。
申し込みサイトはこちらです

http://www.office-ten.net/ainu/23top.html

ぜひ、皆様のご参加、お申し込みお待ちいたしております。

それから…2週間前から募集を開始しておりました、新潟・
縄文ツアーですが、そちらの方はお陰様で締め切りとなりま
した。

え?検討していたのに…という方がいらしたら、ごめんなさ
い。何せコロナ明けの夏休み期間中企画なもので…。また、
いつかTENの旅企画を計画した際にはぜひともご参加ください。

来年にはホピツアー可能なら再開したいですし、ブータンツ
アーなども、再開出来れば…なんて思っていますが、とにか
く今は恐ろしいほどの円安と現地の物価高。状況が変わらな
ければ、海外ツアーの企画は当面難しいですね。。。

国内ツアーは、今回の新潟・縄文ツアーのように、今なら企
画できそう!と思うタイミングで行うかと思います。秋頃、
可能なら熊野ツアーは、そろそろ再開したいなぁとも思って
います。ただ、コロナ前とは異なり、私たちは現在運営して
いるカフェなどのこともあり、タイミングを見計らって…で
すね。

新たに企画した時には、必ずこのメルマガからお知らせいた
しますので、皆様チェックしておいてくださいね!

ところで、話は全く違いますがシャーマニズムについてです。

メルマガ読者の皆様には、今更説明するまでもないことかも
ですが、特殊なイニシエーションの末、超自然的存在(神霊
精霊 霊など)と交信する役割を持つ人ことをシャーマンと
呼び、シャーマンを中心とした信仰形態をシャーマニズムと
いいます。

私自身も、様々なイニシエーションの末、そのような体質に
なっている訳で、ホピのメディスンマンの友人をはじめとし
て、世界各地に大勢のシャーマンの友人がおります。

そのシャーマンの語源となっているのが満州族のサマン。そ
んな満州族の信仰・サマンの儀式や言語伝承の今を描いたド
キュメンタリー映画『天空のサマン』という映画を昨日観に
行ってきました。

作品は、満洲人の父と日本人の母に生まれた音楽家でもある
金 大偉監督が、自身のルーツに繋がる満洲シャーマニズム
を9年かけて探求したドキュメンタリー。

満州族とは、映画「ラストエンペラー」で知られる中国最後
の王朝。清帝国を築いた愛新覚羅が有名ですが、今、サマン
の儀式や言語が残るのは、限られた僅かな村だけなのだとか。
映画はその貴重な記録と共に、文化や信仰の存続が大きなテ
ーマとなっていました。

映画の中では力強い太鼓の音がシャワーの如く降り注がシー
ンも多く、時折、映画を観ているのか、儀式の中にいるのか
自分でもわからなくなるほどでした。

そして天地人を繋ぐシャーマニズムの世界。
太鼓と腰鈴と歌で祈る姿に触れていると、私自身が長年関心
を寄せ続けている、ウィルタ族のことを思い出していました。

ウィルタ族は満州族と同じツングース系民族です。
私の父は樺太生まれであったことから、故郷のものという小
さな木彫りの人形を持っていました。それがウィルタ族のセ
ワというものだと知ったのは、今から20年ほど前のこと。

当時、網走にはジャッカドフニというウィルタ族が運営する
小さな北方民族資料館があり、たまたまそこに立ち寄った時
に、同じ人形を見つけ驚きました。そして事務局長の方に誘
って頂いたことから、私も日本におけるウィルタ協会の末席
に加えていただくことになったのです。

ウィルタ族も満州族同様に、信仰はシャーマニズム。同様に
太鼓と腰鈴と歌で天地の祈りを繋ぐ人々です。トナカイと暮
らしながら、そんな信仰の日々を送る人々は、サーミにとて
も近いな、とも思っていました。

しかし協会に属して数年後、ジャッカドフニは無くなり、協
会も実質的に消滅。

そんな中、数年前、シベリアの先住民族の写真を撮り続けて
いるロシア先住民の友人が偶然出来たことから、ウィルタ族
の今を知ることに。

ロシアの領土であるサハリン北部とウクライナに数百名残る
ばかりで、言語もほとんど消滅に近い状態だったそうですが、
状況を打破し、部族の復興に動き始めている人たちが出始め
ている、ということを教えてもらいました。

今は勃発してしまった悲しい戦いが続き、現地に行くことは
叶いませんが、いつの日にかウィルタ族の人々に会いに行っ
てみたいと夢見ています。

シャーマニズムの源泉、満州族のドキュメンタリー映画、来
週までは東京・吉祥寺での上映ですが、これから、名古屋や
大阪などでも上映が始まっていくようです。

映画といえば『君たちはどう生きるか』を公開直後に観まし
た。正直なことを言えば、私は本の『君たちはどう生きるか』
の方が好きです。

色々な考え方、捉え方もあるので、なんとも言えませんが、
よければ本も皆さん、読んでみてください。

来週からお盆休みに入る方も多いかと思います。ワタシの夏
休みは、はてさて…いつから?という感じですが、どこかで
見つけたいと思います。

それでは、皆様、どうぞ素敵な週末をお過ごしくださいね♪

aya



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