2023/06/23 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆ TEN's magazine 第1072号 ☆★☆
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こんにちは!天川 彩です。
昨日、北海道から戻って来ました♪
先週も書きましたが、今回の北海道行きは2つの用事があり、
一つは、アイヌ神謡集・刊行100年のイベントの件。一つは、
5年ぶりに東京へ来る母を迎えるためです。
母のことは後ほど書くとして…
私が、アイヌ神謡集をこの世に残し僅か19歳でこの世を去った
大正時代の天才女性・知里幸恵さんのことを知ったのは1998年
のことです。
当時仕事を辞めて「神戸からの祈り」という平和イベントの事
務局長として動き始めた頃、たまたま屋久島でアイヌのアシリ
・レラさんと出会い、ふとした話から知里幸恵さんのことをレ
ラさんから聞いたのが最初です。
そんな方がいらしたのだ…と気になり、その後『アイヌ神謡集』
(岩波書店)を購入して序文を読んだ時、魂が震えました。
(今でも、序文を読む度に感動します)
そして、もっと知里幸恵さんのことを知りたい、と思い今のよ
うな立派な記念館になる前の、小さな資料館に最初に行ったの
が、多分20年ぐらい前のことかと思います。その後、何度か伺
いましたが、幸恵さんの姪であるむつみさんとは、なぜかいつ
もタイミングが合わず、むつみさんの旦那様である横山孝雄さ
んと何度かお会いしていました。
知里幸恵さんのお墓参りも何度か行っていたのですが、新しく
なった記念館『知里幸恵 銀のしずく記念館』が完成した後は
なぜか行く機会もなくなり…
ようやく先日、15年ぶりに知里幸恵さんの記念館、そしてお墓
参りに行くことが叶いました。
記念館では、理事長の松本徹さんがゆっくり丁寧に一点、一点
の展示についてお話くださいました。中でも一番嬉しかったの
は、金田一京助先生と知里幸恵さんの弟であり、アイヌ語言語
学者としても知られる知里真志保さんとのツーショット写真。
真志保さんと金田一先生との関係は途中から良好ではなかった
と認識していましたが、真志保さんが病に倒れ金田一先生がお
見舞いに行った後、二人は和解したと松本さんから伺いました。
数えきれないほどの資料を心ゆくまで拝見した後は、幸恵さん
のお墓参りに行きました。
途中でお花を買って、と思いお花屋さんの場所を聞いたのです
が、近くには無い、とのことで、墓地の路肩に咲いていたマー
ガレットを少し摘んで、お参りさせてもらいました。
久しぶりとなる、幸恵さんのお墓参り。懐かしくて嬉しくて、
気がつくと墓石に触っている自分がいて、なんだか、まるで親
戚のお墓参りをしているみたい…とちょっぴり可笑しくなりま
した。
この日は夏至だったこともあり、カムイミンタル(カムイミン
タラ)神様が遊ぶ庭という意味を持つアイヌの人々の聖地にも
行ってみました。
実は、同じタイトルの彩墨画をかつて描いたことがあり…。大
自然の中に生きる生き物の清らかさと力強さを彩墨画で表した
もので、第44回・国際美術大賞展で入選したのですが、実際に
その名前がついた場所には初めて行きました。
切り立った断崖の上に広がる草原。
まるでアイルランドで見かけるような風景にドキドキしました。
その後、札幌に行き母と合流。
まずは北海道らしい海の幸を食べよう!ということになり、大
好きなお寿司屋さんへ向かう地下道を歩いていたら、アイヌの
展示が沢山あり、驚きました。
一昔前までは、阿寒や白老、二風谷などアイヌの人々が多く暮
らす地域でしか、そうした展示を見ることはありませんでした。
でも、今や北海道全体でアイヌ文化を誇りある文化として紹介
していることが、なんとも嬉しくて…。良い意味で時代は変わ
ったなぁと実感します。
そんなこんなで、昨日から母が我が家にやって来て一緒に過ご
しています。
来年90歳を迎える母。年相応に体力は少し落ちているようです
が、それでも元気いっぱい。
今日は、この数年で新たに誕生したカフェやセレクトショップ
チョコレート屋さん、そして再オープンしたホピショップの4
店舗を案内しました。母が元気なうちに、これらのお店を見せ
ることが出来て、本当に良かったです。
今週末は私の家族が大集合♪沢山のお料理を作ったり大忙しで
す。その後も火曜日までは母娘時間を満喫したいと思っている
ので、数日は天川 彩はお休みです(笑)。
それでは、皆様、どうぞ素敵な週末をお過ごし下さいね。
aya
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