2023/05/19 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆★☆ TEN's magazine 第1067号 ☆★☆

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こんにちは!天川 彩です!

そしてただいま〜!アリゾナからようやく帰ってきましたよ〜
!!いや〜ホント今回行けて良かったと心から思います。タイ
ミング的にもこの上ないほどバッチリ!

なんとカチーナダンスまで見ることもできたのですから。

今日は、ブログに書いた文章と同じ内容のものをお届けいたし
ますが、最後にメルマガ読者限定のお知らせもあります。

ぜひ、お読みいただければと思います。
さて、我が故郷と言っても過言ではないほど、私にとって身近
に感じるホピの大地へ、実に4年ぶりに帰ることができました。

これまでも、繰り返し書いてきましたが、ホピというのは「平
和の民」という意味を持つアメリカ先住民で、北米南西部アリ
ゾナ州の北側に住む少数民族の人々のことです。

彼らとの関係が始まったのは今から25年前のこと。その出会い
は、本当に不思議な出来事の繰り返しで、まさに導かれて…と
いう表現が一番しっくり来るのですが…。

1998年3月5日。天川 彩というペンネームを奈良の天河神社で
授かったその日に、巫女様から「Hopiって知っていますか?」
と聞かれたことが始まりでした。それから次々とHopiというキ
ーワードが目の前に現れて…。あっという間にホピの地へ行く
ことに。

それらについて詳しくは、私の著書『HOPI 平和の民から教え
てもらったこと』(徳間書店)に書いていますが、これまで、
どれほど彼の地へ通って来たのか自分でもわかりません。

98年以降、可能な限り年に一度。2014年にホピショップ『Sun
&Rain』を開いてからは平均して年に3回ほど。最も通ったの
は、コロナ直前の2019年。この年は、一年間に5回もホピの大
地へ通っていました。

ところが、2020年には新型コロナが世界的に蔓延し、あれほど
通えていたホピの大地への道が、突然途絶えてしまったのです。

そればかりか、オンラインで届くホピからのニュースには、各
村々で感染爆発している様子や、村ごとに亡くなっている方々
の人数が毎週のように届き、心配が募っていました。

ただいつ何時でもホピの大地へ行ける準備だけは整えていまし
たし、また、日本で唯一となるホピショップも絶対に守ろうと
心に決めていました。だから、その家賃を支払う為にもコロナ
禍の中、新たな店舗展開を起こし、頑張ってきたのです。

そして、ようやく…本当にようやく、今年のゴールデンウィー
ク明け、現地へ行けるタイミングがやってきました!!

噂には聞いていましたが、飛行機代やホテル代は恐ろしいほど
値上がっていました。更に円安による影響もあり、飛行機代も
ホテル代も、かつての倍ほど。

その物価高の最初の洗礼を受けたのは空港でした。トランジッ
トのロサンゼルス空港で購入した普通の珈琲牛乳1本がなんと5
ドル50セント。のど飴1個、3ドル50セント。

日本円にすると、珈琲牛乳1本がおよそ700円。のど飴1個で500
円。たったそれだけで1200円もしたのです。

ホピでは現金しか使えないアーティストも多く、空港である程
度まとまった金額を円からドルに換金していくのですが、驚く
ほどの目減りにビックリ(というかショック)。

でも、そんなことよりも、ホピの大地へ久しぶりに向かうと思
うだけで、心ウキウキ。喜びが隠せない状態で現地へ向かいま
した。

今回は、日本からロサンゼルスに飛び、そこからニューメキシ
コ州のアルバカーキへ入りました。アルバカーキで一泊した後
は、ホピの村までレンタカー移動です。

運転はこれまで同様、スタッフの享ちゃんが行ってくれました。
享ちゃんのアメリカでの運転は本当に安心できるもので、頼り
になります。

食事代はとにかく節約できるところなので、移動中のお昼ご飯
は、おにぎり。ほかにも朝夕食、滞在中の食事のほとんどは、
日本から準備してきた食材を使い部屋で準備して食べました。

行きはスーツケースいっぱいに食材とお土産を入れて、帰りは
ほぼ空になったスーツケースにカチーナを入れて帰る。実はこ
れが私たちの長年のホピ出張スタイルでもあります。

特に今回はアメリカの物価高と円安。

とにかく、カチーナやホピジュエリーを仕入れる為の貴重なお
金。無駄遣いは一円たりとてできません。これまでは数日は外
食もしていましたが、今回は今後のホピツアーの参考に一度食
べただけで、あとは外食無しでした。

ホピの友人たちの多くには事前に連絡をしていきましたが、電
話を持っていない人も多く、全ての人の安否確認は、現地に行
ってからになるだろうとは思っていました。

ただ、これまでメールや電話で連絡がついていたジュエリー作
家をしている友人一人だけ、全く連絡も取れなくて心配してい
ました。

ホピに着いて真っ先に彼の家に向かいました。

ホピの家はとてもどこも似ていて…時折家を間違ってしまうこ
ともあり、この時も誤って違う家のドアをノックしてしまった
のですが、そこで、ジュエリー作家の友人がコロナで亡くなっ
ていたことを知り、言葉を失いました。

ホピの友人から紹介してもらった彼。いつも優しい笑顔で歓待
してくれていた彼。更にホピジュエリーの半分は、彼にお願い
して作ってもらっていたものだったこともあり…。あまりにも
センセーショナルなホピの村での始まりの時となってしまいま
した。

日本でもコロナにかかった人は沢山いましたが(私はかかって
いませんが、家族の半数はかかりました)周囲に誰も亡くなっ
た人はいなかったので、ショックが大きく…。

その後訪問した友人たちからも、口々に信じられないほど多く
の人々が亡くなってしまったいう話を聞き、また、家族で一人
もコロナで亡くなった人がいない家は無い…との話に、ホピの
現状を目の当たりにして、初日は涙が止まりませんでした。

村によってはゲートが今もあり、厳重チェックがある様子でし
た。スーパーや郵便局など公共の場では、マスク義務があると
のことで、アメリカの中でも特にホピはマスク率が高いような
気もしました。

やはり今も感染を恐れているのでしょう。
ただ、ホピの友人たちは、私たちが3年の時を経て再び帰って
来たことを皆、大歓迎してくれたのです。

滞在中、親しい友人たちと沢山会い、新たな出会いも多々あり
ました。

ブログやFacebookの写真を見てもらえば、どれほど素敵な時間
を過ごすことができたか、一目瞭然かと思います。

そんな中、今回特別な再会となった出会いがありました。

今から20年ほど前…。

ある時、私はホピの神様から「あなたに、ある人物と出会わせ
たいので、とにかくこの日にホピのある村に行く様に」という
不思議なメッセージを受けとりました。

その頃はまだ、ホピショップの存在もなく、仕事で彼らと出会っ
ていた訳でもなく…。ただただ、平和の民であるホピの人々か
ら大切なことを学んでいただけの頃でしたが、私はその声に素
直に従うことにしたのです。

その日、その時、どの村のどの家に向かうべきなのか、誰から
聞いたわけでもないのに、道も家もなぜか全てピタリ!と私に
はわかりました。

そして、家の前で車を停めてもらうと、一人の少女と目が合い
ました。神様は、最初に出会った人に声をかけるよう私に伝え
てきましたが、直ぐに少女は家の中に入ってしまいました。

ふと隣の家を見ると、外に女性が出ていたので声をかけました。
ロジャースさんという女性でした。私は正直な話をしたところ
多分会うべき人物は、あの少女の曾祖父さんで、マーティン長
老というだろう…ということでした。

ロジャースさんは、家の中に入っていった少女に声をかけ、曾
祖父さんが畑から帰って来るまで、私たちを村の案内をするよ
う言ったのです。その少女は、クリスティという名前でした。

夕方、マーティン長老が畑から戻って来た時、クリスティは
「私の友達よ」と言って私たちを紹介してくれました。

実は数日前、マーティン長老も、神様から誰かがやって来るか
ら遠くに行かず家にいるようにとのメッセージを受け取ってい
たそうで、私たちは、この出会いは神様が計画していたことを
知ったのです。

そんな最初の出会いから10年あまり。マーティン長老が帰天す
るまで、私は長老と深い深い付き合いをさせてもらっていまし
た。

何度かクリスティにもお土産を渡したいと思い持って行きまし
たが、それ以降、彼女に会うこともなく…。

マーティン長老が亡くなった後、私はホピショップを開くこと
となり、何人かのカチーナアーティストの友人が、長老が暮ら
していたホテビラ村にも何人かできました。長老の孫という人
物とも出会っていましたが、最初に出会った少女クリスティの
ことは知らない、ということで…。ずっとわからないままでし
た。

ところが今回、とにかく4年ぶりにお店を開くということから、
沢山のカチーナ作家さんと出会う必要があり…。どのような経
緯で繋がったのか覚えていないのですが、Facebookで数年前か
ら知り合っていた、エリックというカチーナ作家さんとも会う
ことに。

聞くと家があるのはホテビラ。そして案内された家は、なんと
その昔、最初に行った家だったのです。

エリックが紹介してくれた娘さんの顔を見て、もしや…と思い
名前を聞いたら、クリスティというではありませんか!おぉ!
クリスティ…と言ったら、名前を紙に書いてくれました。

クリスティではなく彼女の名前はクリシーだったのです。私の
聞き間違い、発音違いでこれまで探し出せなかったのです。

でも、今回奇跡的に出会うことが叶い、私たちは20年ぶりの再
会を喜びあいました。

今は亡きマーティン長老の娘、孫、そして曾孫と今回の旅で再
会することが出来たのです。

その再会の翌日、ホテビラ村でカチーナダンスが行われました
。長年の友人アキマから誘われ、一緒にダンスを見に行ったの
ですが、なんだかマーティン長老も儀式の中にいるような、そ
んな不思議な感覚がありました。

4年ぶりに行ったホピの大地では、他にも、書ききれない沢山
の出来事の連続でした。やっぱり、ここは私の魂の故郷に違い
ありません!

更に25年前に見ていたこと、20年前、10年前、そして4年前と
も確かに違うホピの状況を感じました。

ホピの歴史の中で、悲しい歴史の舞台となっていた場所の再生
が始まろうともしていました。

コロナで全く時が止まっていたかのような、ホピとの関係。
でも、今回行ったことで新たな時計の針が確実に動き始めまし
た。

また、私たちがホピに向かった日には、アメリカ渡航にワクチ
ン3回接種義務がありましたが、先ほど調べたところ、数日前、
その条例は完全撤廃され、ワクチン接種していない人も渡米で
きることになったようです。

これで、ホピツアーも再開できそうです!

さてさて。カフェは今週末はお休みいたしますが、5月24日
(水)から再オープンです。

そして、ホピショップですが、準備を整え6月2日(金)から
グランドリスタートオープンといたします。ホームページに
も近日そのようにアップいたします。

そんな中、いつも応援してくださっているメルマガ読者の方
限定で、その1週間前となる5月25日(木)よりホピショップ
をプレオープンいたします!

ただし、月曜火曜は定休日の為、土日はカフェ多忙が予測さ
れる為、ご案内できません。

メルマガ読者プレオープン日は、5月25日(木)26日(金)
5月31日(水)6月1日(木)の4日間です。可能な限り事前に
メールでご来店日と時間をお知らせください。まずはカフェ
にお越しいただき、そこからそっとご案内いたします。

とにかく沢山のカチーナやジュエリーを日本に迎えることが
できました。特にカチーナは、みんな大好き、サンカチーナ
が沢山やって来ました。ホピジュエリーは、ココペリが沢山
やって来ましたよ!

いつかはサンカチーナお迎えしたい、ココペリのホピジュエ
リーを身に付けたいと思われている方今が大チャンスです!
もちろんカード支払いOKです。

ただし、6月2日までは、プレオープンですのでくれぐれもご
内密に(笑)。また、ホピショップのオンラインでの販売は
6月中旬から下旬の予定となります。

ただし遠方のメルマガ読者の皆様には、このプレオープン期
間中に限り、LINE電話やメッセンジャーなどを使って、カチ
ーナやジュエリーをご覧いただき、クレジット決済もできる
ページのご案内することにいたしました。

遠方のメルマガ読者の皆様も、遠慮なくご連絡くださいね!

ではでは、皆様どうぞ素敵な週末を。

そして、来週のカフェ再開、そしてホピショッププレオー
プン、どうぞお楽しみに〜!

                    aya

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情報の転載は大歓迎です。

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