2023/02/24 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆★☆ TEN's magazine 第1056号 ☆★☆

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こんにちは!天川 彩です。

気がつくと、もう2月も残り僅か。今月は、TV番組での紹介や
バレンタインなどがあり、これまでになく大忙しの一ヶ月でし
た。

いやはや、テレビの影響というのはやはり凄いですね。最近は
テレビを持たないという方も多いようですし、テレビ離れなん
ていう言葉もかなり前から聞くようになっていますが…。

放送前と後では、全く認知度が違ってきたというか…。

ハミングバードカフェ。実は立地はあまり良いとは言えない路
地を入ったところにあり、さらにその路地からも見えづらい、
まさに死角?にある店舗なのです。

目印の為に、花三輪カーゴを置いたりしている訳ですが…それ
でも目立ちにくく…。

だからなのか?これまで平日は、ポツン、ポツンとしかお客様
がやって来られなかったのです。それが、番組放送後からは、
まるで毎日が休日かのようにお客様がやって来てくださるよう
になり…。土日はほぼ満席になっている時間帯も多く、本当に
ありがたい限りです。

年齢層も幅広く、10代の若い層から80代ぐらいの年配の方々ま
で、とにかくニコニコ笑顔でやって来てくださるのです.


そんな姿を垣間見ているだけで、こちらまで幸せな気持ちにな
ります!

Facebookにも書いたのですが、カフェをつくって、本当に良か
ったと思います。

私たちが手間ひまかけて準備したものを、美味しいと食べてい
ただけたり、心底ゆったりと寛いでいただいたりと、それだけ
で嬉しいのですが、私たちがこれまで関わってきた世界観を緩
やかに伝える場ともなっていることもさらに嬉しくて…。

今週から、ハミングバードカフェでは
〜暮らしを彩る世界の民族紋様展〜が始まっています。

世界には数えきれないほどの様々な紋様があり、民族の文化や
祈りが込められているものも数多くあります。今回展示してい
るのは、生活の中に活かされている世界各地の民族紋様の品々
です。

私たちにとって縁が深いアメリカ先住民ホピ族の祈りの紋様が
刻まれたホピジュエリーはもちろんのこと、アイルランド・ケ
ルト紋様のアクセサリーやアラン諸島のアランセーター、ブル
ガリアの伝統織物敷物など。また、今回埼玉にある「さきっち
ょ」さんのオーナー越野陽子さんとのご縁で、中央アジア・モ
ンゴル族やカザフ族の靴下やルームシューズ、バルト三国の一
つリトビアのキュートな手編み靴下やミトンなども集まってい
ます。


北海道の国立アイヌ博物館でも取り扱っている「さきっちょ」
さんのアイヌ紋様柄靴下。私もお気に入りで2足持っているの
ですが、今回、レディース・メンズサイズも数点ずつ入ってい
ます。

見ているだけでも楽しくなるものばかりですよ♪

期間は3月5日までです。

そうそう。先日映画を見て来ました。

アイルランドのアラン諸島に浮かぶ小さな島が舞台となってい
る作品でしたが、その風景の美しさにうっとりしました。

先ほども書きましたが、現在の展示にもアイルランドのものが
あり、なんだかリンクしているように感じています。

アイルランドは、ケルト文化を肌で感じる国。私はこの地が大
好きでこれまで3度行っていますが、中でもケルト文化が今も色
濃く残るアラン諸島へも2度ほど渡っており…。(一度はTENの
ケルトツアー。一度は新婚旅行で行きました)

アラン諸島というのは、イニシュモア島、イニシュマン島・シ
ニシェア島という3つの島からなるものです。

この島々では、言語は英語ではなくゲール語。石垣でつくられ
た暴風避けの道は、今も馬車が走るという時が止まったような
ところです。

自転車でこの島を走ると、ポツン、ポツンと建つ家々からアイ
リッシュ音楽が聴こえてきます。そんなアラン諸島を舞台とし
た映画が『イニシェリン島の精霊』です。

イニシェリン島…私はシニシェア島のことかと勘違いしていま
したが、架空の島なのだそう。

時代は1920年代。すぐ近くに見える本島では内戦が勃発。そん
な風景を遠目に見ながら、全てが止まったかのような島に住む
ある純朴な男。ところが、ある日突然、年老いた親友から一方
的に絶交を言い渡されるのです。

音楽家である親友が絶交を言い渡した理由。それは、会話は退
屈で仕方がないから、というもの。こんな不条理なことに、周
囲の数少ないバーの友人たちも、見て見ぬふり。やがて少しず
つ追い詰められていく男は…。

この映画は、人の中の純粋さや残酷さ、そして承認欲求など、
人間の多角な面を、静寂な風景と対比させて描いています。も
ちろん、人間関係の拗れと戦争というものの対比も含めて考え
させられます。

人間誰しもが持つ、心の奥のヒダにある何かに触れる脚本が素
晴らしく、既に数々の賞を既に受賞している本作品。現在、第
95回アカデミー賞主要8部門にもノミネートされているようで
すよ。

この映画でアラン諸島の風景を見た影響か、それともケルト紋
様にも今、意識を向けているからなのか…なんだか無性にアイ
ルランドに行きたくなりました。

もちろん、ホピの大地が恋しいのはいうまでもなく、です。

でも、国内ならそろそろ動き出せそうです。

来週は、久々に享ちゃんと熊野の風を浴びてきます。…と言っ
ても熊野文化が残る地へ日帰りで行くのですが、それでも2人
で都内を離れるのは、本当に久しぶりです。

またそんな報告も来週出来たらと思います。

それでは、皆様、素敵な週末をお過ごしくださいね。

aya

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