〜今、共に体感する縄文のことだま・おとだま〜
企画趣旨
「心の時代」といわれはじめてから久しくなりますが、 実情は政治や経済に対する不安と同時に、環境破壊やテロ、戦争、犯罪の低年齢 化など、社会情勢が益々悪化の一途を辿っているようです。 しかし、日本の歴史をひも解くと、戦いや殺戮の時代が始まる以前に、 1万年以上も続いた豊かな精神性と、驚くべき文化や芸術を残した縄文時代があ りました。その時代には、自然の叡智に触れながら、人間が神と共に生き、そし て真摯に「いのち」というものを感じながら生きていたはずです。もしかすると 私たちひとり一人の中に世の中が最も必要としていることが眠っているのかもし れません。 そこで縄文の魂を今こそ改めて体感しようと「縄文スピリット」という催しを 企画いたしました。 これは、21世紀に入った今も、尚その精神性と独自の文化を伝承、 保存しているアイヌ、琉球の方々や縄文土笛・土鈴の奏者、また最大級の縄文都 市があったといわれる青森の方に、伝統的な音楽や踊り、語りなどを通して、私 たちの中に眠る縄文の魂を目覚めさせてもらおうというものです。 今回、この催しでは、北海道二風谷からアイヌ民族を代表してアイヌの語り部で あり、シャーマンでもあるアシリ・レラさんと、沖縄から五木寛之氏や坂本龍一 氏が絶賛し、NHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」の挿入歌としても使われ た『童神』で更に今注目されている沖縄民謡歌手の古謝美佐子さんにお越しいた だくことにとになりました。 特にアシリ・レラさんと古謝美佐子さんには、いのちが引き継がれて、今の私た ちがあるという祈りを込めてアイヌ語、琉球語それぞれの言葉で「子守唄」を、 歌っていただくことにもなりました。 また、縄文土笛と縄文土鈴の音霊を今に伝える佐々木雅之さんと福田弥生さんや、 津軽じょんがら節の発祥地・黒石市で生まれ育たち、平成12年度全国津軽 三味線全国大会でB級チャンピオン、13年度全国大会A級4位入賞に輝いた津 軽三味線界の若きプリンス、渋谷幸平さんにお越しいただき、縄文魂を演奏して いただきます。 最北と最南、そして縄文都市に息づいたエネルギーを、それぞれ随一のスペシャ リスト達に奏でてもらうこのイベントは、もしかすると伝説のライブになるかも しれません。 日本人の本質、縄文の本質でもある「和」の心を、理屈ではなくスピリットとし て、是非体感していただきたいと思っております。 どうぞ、熱い一日を共に過ごしましょう。 |
プロデューサー 天川 彩 |
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