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ホピの人々は太古から全てのものにはカチーナ(精霊)が宿ると信じられてきました。
カチーナの種類は200種類以上あるといわれ、それぞれに神話や逸話があるとされています。
今でもホピの人々は、定期的に行われる儀式の折にキヴァと呼ばれる礼拝所やプラザ(広場)で、
カチーナ面をかぶり、衣装を身にまとってダンスを踊ります。
彼等はそこで、森羅万象からのパワーを授かり、日々の謙虚で平和な暮らしの為の糧としていくのです。
カチーナ人形は、精霊の意味を伝えるべく、ホピの子ども達に
セレモニーの折に配られ、家宝として柱や壁に紐に吊るされ掛けられています。
カチーナ人形がホピ以外の人々に売られるようになったのは1870年以降といわれ、
以後、その高い芸術性と供に世界的に注目され、現在はホピの平和のスピリットを伝える
大切な芸術作品として愛されています。
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