『地球交響曲・第2番』は、地球の未来、人類の未来にとって示唆にあふれた
メッセージをもつ人々をドキュメントしたオムニバス映画です。
出演はジャック・マイヨール氏のほか、長年に渡って心を病んだ人の為に青森
の自宅を開放し、受け入れてきた『森のイスキア』主宰の佐藤初女さん、チベ
ット仏教最高指導者であり、ノーベル平和賞を受賞した14世ダライ・ラマ法王、
そしてSETI(地球外知的生命探査)研究所長である天文学者・宇宙物理学者
のフランク・ドレイクが出演し、人類の想像力の素晴らしさを伝えてくれています。
海洋冒険家
ジャック・マイヨール

●ジャック・マイヨール(フランス)/1927年上海生まれ。10才の時、九州・唐津の海で、初めてイルカと出会う。30才の時、マイアミ水族館でメスのイルカ“クラウン”と運命的な出会いをする。そのクラウンから自然に、イルカのように、長時間の素潜りや水中遊泳をするやり方を学んだ。1976年、素潜りで水深 100mを越える記録をつくり、人間の生命力に関する科学の常識を破る。ヨガ、禅など東洋の叡知を学び、人間は心の持ち方一つで常識をはるかに越えた能力を発揮しうることを身をもって示した。映画「グランブルー」(1988年)のモデルとなっている。現在、鯨・イルカとの潜水体験や、水中出産のプロジェクトを進めている。著書に「イルカと、海に還る日」(講談社)。
14世ダライ・ラマ法王
(チベット仏教最高指導者)

●14世ダライ・ラマ法王(チベット)/ダライ・ラマはモンゴル語で「大海のような深い知恵を持つ聖人」という意味。観音菩薩の化身としてこの世に遣わされたと言い伝えられる。初代ダライ・ラマは15世紀に出現、代々転生を重ね、現法王は第14世。1935年7月6日チベット東北部の寒村タクシュに生まれ、2才の時13世の転生として正式に認められた。以後、チベット仏教最高指導者として厳しい修業を重ねた。1959年のインド亡命以来、数奇な運命を辿りながら、全人類の慈悲心の目覚め=意識進化を唱え続け、今、宗教、民族、国家の枠を越えて世界の人々の尊敬を集めている。1989年ノーベル平和賞受賞。著書に「愛と非暴力」(春秋社)「ダライ・ラマ自伝」(文芸春秋)他。
フランク・ドレイク
天文学者


●フランク・ドレイク(アメリカ)/1930年生まれ。ハーバード大学で天文学の博士号を得た後、国立電波天文台とコーネル大学に籍を置き、コーネル時代には世界最大のアレシボ電波望遠鏡を運営する天文台の所長も務めた。1960年世界で初めてSETI計画(オズマ計画)を実施。以来34年間、広大な宇宙でのET探しを続けている。宇宙から降り注ぐ様々な電波の中から、人工的な電波信号を見つけ出す基本的な方法や、地球外文明の数をみつもる式となる「ドレイク方程式」の生みの親である。1974年には2万4千光年彼方のヘラクレス座M13に向かって、地球人類からのメッセージも発信した。現在、カリフォルニア大サンタクルズ校天文学・宇宙物理学教授。SETI(地球外知的生命探査)研究所長。著書に「Is Anyone Out There?」がある。
佐藤初女
森のイスキア主宰


●佐藤初女(日本)/佐藤さんは幼い頃、教会の鐘の音に惹かれ、何度も教会の前にたたずんだという。老人ホームを訪問したり、様々な生と死の出会いを重ねていくうち、「心だけは人々に与えることができる」と思いたった佐藤さんは自宅を開放、30年にわたり心を病んだ人々を受け入れてきた。訪れる人が増えていく中、佐藤さんは森の中に憩いの場、やすらぎの場をつくりたいと夢見るようになる。佐藤さんを母のように慕う人々によって、1992年10月岩木山麓に「森のイスキア」が完成した。そこに1993年11月、アメリカ・コネチカット州ベツレヘムにある修道院から佐藤さんあてに鐘が送られてきた。200年近い歴史を経てきた鐘の音が、今「森のイスキア」に響いている。

資料;オンザロードより


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